米のミサイル実験批判＝中国 | 乗りものニュース

米のミサイル実験批判＝中国 | 乗りものニュース

【北京時事】中国外務省の耿爽副報道局長は２０日の記者会見で、米国がロシアとの中距離核戦力（ＩＮＦ）全廃条約失効後初めて地上発射型巡航ミサイルの発射実験を行ったことについて「新たな軍拡競争を引き起こし、国際社会と地域の安全に大きなマイナスの影響を与えるものだ」と批判した。
耿氏は「米国が条約を脱退した真の目的が、大胆にミサイル開発を進め、一方的に軍事的な優勢を求めるためだったことを十分に説明した」と指摘。その上で「冷戦思考を捨て、現行の軍縮体系を維持するよう米国に忠告する」と述べた。

https://trafficnews.jp/post/88855

ブーメランおまゆう。という奴ですな。
中国はＩＮＦで、ビタイチも不利益無しで、ロシアが中距離核戦力を持てない、と言う純利だけを享受していた国だから、ＩＮＦが破棄されて、ロシアが堂々と中距離核戦力を中国と欧州に向けられるようになった現状は「安全に大きなマイナスの影響」だろう。
しかし、そもそも中国がＩＮＦとは無関係だからと、巡航ミサイルだの中距離弾道ミサイルだのを大量増産(数千発)して、周辺国(ロシア・インド・欧州・日本)に向けていたからこそ、ロシアが危機感を覚えてＩＮＦを破り、中距離核戦力を配備せざるを得なかった訳で。
文句を言うなら、調子に乗って軍拡しまくった自分に言え、と言う奴である。
ちなみに、ロシアはこのミサイル実験を指して「こんなに短期間で出来たのは、アメリカは以前からＩＮＦ違反の研究をしていたからだ」とイチャモンを付けたが、この実験は既存のＭｋ４１ ＶＬＳを流用した地上発射台から、既存の艦船発射型のトマホークをぶっ放しているだけなので、何の開発も改造も必要ない。
ただ「アメリカにはすぐ対抗可能な技術があるんやで」というパフォーマンスの為の実験なので…ロシアのような新規開発した巡航ミサイルを、堂々とパレードでお披露目して自慢してたような話とは、全然レベルが違う。
現時点で、こんな実験しかできない事が、アメリカが真面目に…そしてロシアと違い、違反するメリットも無いので…ＩＮＦを遵守していた証拠なんだけどね。
国家レベルで、無理筋で適当な反論するってのは、ロシア、中国、北朝鮮、韓国といった特定アジアの特徴と言える。