レーダー照射事件とトンキン湾事件の類似点 -Spike's Military Affair Review-

日本と韓国は「友好国」で、米国を介した間接的な軍事協力国であり、日本の海自は韓国海軍と共同訓練するぐらいの友好国だったから、レーダー照射に際して、日本側は緊急回避行動をとらず、冷静に無線で何度も問いあわせをして、事実確認をしている。
既に１度は武力行使された後の米越とか、互いに冷戦やってる米ソで例える程に悪化した関係だったら、それこそ日本側は、対艦ミサイル装備のＦ２を上げて、不審な行動が続くなら、撃沈もやむなし、と警戒するくらいの、「危険行為」だった。
何と言っても、「ロックオンしてて、全ての問い合わせを無視」なのだから。
どうにも、前提条件が違いすぎる論理展開過ぎて、頭おかしいんじゃねーの？としか。
このブログは「平和を望む人限定」って書いてあるけど、この件で韓国に再発防止すら求められないって、平和を求める行為とは真逆なんだけど…。
自衛隊アレルギーで、何かあれば自衛隊を批判するマスコミしかいない中で、万が一の間違いがあれば、壮絶にぶっ叩かれるのに、レーダー照射を受けている、と明言したのは、Ｐ１側の故障を含めて「ない」と判断し、実際にレーダー波を特定できるほどにＦＣレーダーを食らっていた揺るぎ無い証拠があるからだ、という、現実を理解できていない。
そもそも、仮に、韓国軍駆逐艦の機器故障が原因だったとしても、今度は気を付けてね？…で済む話だった。
もし故意だったとしても、国際条約を平然と違反するようなバカ艦長を処分して、以降は再発防止する、と言ってくれれば、日本はすぐにこの件をひっこめただろう。
しかし、「レーダー照射は数分間しかも２回、その間、全てのチャンネルに対する問い合わせを無視」という悪質行為に対して、再発防止を約束するどころか、事実すら認めない、この状況で、日本が矛を収めたら、むしろ平和は遠のくと断言できる。
何故なら、韓国軍では、日本相手なら国際条約を守らなくても、政府がいくらでももみ消してくれる、日本も泣き寝入りする、となり、韓国軍のモラルが崩壊し、軍に対する文民統制は、地に落ちるだろうからだ。
それは、平和的な事だろうか？
現場指揮官の判断で、戦争寸前の行為が頻発するようになる事は、平和を望む結果に繋がるだろうか。
その程度の事も分からない軍事評論家って…。