gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com:16病院が受け入れ拒否 66歳男性死亡 兵庫・姫路 - 社会

16病院が受け入れ拒否 66歳男性死亡 兵庫・姫路 2007年12月07日01時00分
兵庫県姫路市で6日未明、肝臓に持病がある男性(66)が吐血し、救急車が搬送先の病院を探したところ、近隣の16病院が「専門の当直医がいない」「処置中」などを理由に、受け入れを拒否していたことがわかった。男性は約2時間後、約30キロ離れた同県赤穂市の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
姫路市消防局などによると、6日午前0時7分、同市内に住む男性の家族から「意識がぼんやりしていて、吐血もした」と119番通報があった。救急車は3分後に男性宅に到着し、救急隊員が車内から姫路市兵庫県高砂市、同県太子町の16病院に受け入れを要請したが、拒否が続き、午前1時20分、17病院目の赤穂市民病院が応じたという。このほか、2病院では電話がつながらなかった。
男性は搬送中の同40分、容体が急変。心肺停止状態に陥り、午前2時17分に同市民病院で死亡が確認された。同病院は死因を明らかにしていないが、男性は肝臓が悪く、3年前までほかの病院に通院していたという。
病院側が断った理由は、「専門の当直医がいない」が5カ所、「ベッドが満床」が4カ所、「処置中」が4カ所、「処置困難」が3カ所だった。国立病院機構姫路医療センターは「症状が重篤と判断したため、内科の救急対応ができる病院へ搬送してほしい、と要請した」としている。
姫路赤十字病院は脳外科医が当直で、「専門医がいる病院を」と回答。姫路聖マリア病院は夜間救急搬送先の輪番制で「内科・外科」の当番に当たっていたが、午前0時ごろから相次いで別の救急患者が搬送されるなど、医師7人全員が手術や救命措置にかかりきりになり、受け入れを断ったという。
市消防局の浅見正・消防課長補佐は「救急隊員はみんな助けたいと思っていたので悔しい。全国的に医師不足が問題となる中、専門の当直医が減って受け入れを断られるケースが増えている。今回の事案を精査し、同様の事態を繰り返さないよう病院と協力する態勢を作りたい」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/1206/OSK200712060134.html

亡くなられた男性にはご冥福を。
とはいえ、この「受け入れ先が無い」という現状は、マスコミが煽り、国民が訴訟を起しまくった結果であり、防衛医療しなければ、病院の経営に関わるという現実が改善されるか、救急患者の発生を減らすかしかないと思う。
今のマスコミの論調と、福祉予算カットに伴う医療費の減少を考えれば、前者が改善される見込みは殆ど無い。
であれば、救急患者の発生を減らすしかない。
以前ニュースで読んだが、救急車を軽微な症状で使ったり、タクシー代わりに利用する連中が2割ほども存在し、10年前の倍の出動件数になっている。
これは、搬送時だけの問題では無い。当然、診断し、処置をする医者というリソースも奪われているのである。
本当に重篤な患者から、それらの不心得な人達のために、ベットが奪われているのだ。
そうした現実を併せて報道せずに、さも病院側が悪いように書き立てる記事は、今まで以上に国民から医療を受ける権利を遠ざけたいのだろうかと思う。
デイリースポーツonline/それでも医者か!救急搬送66歳男性死亡/芸能・社会
こんな煽り記事しか書けない記者こそ、それでも記者か、と返したいところである。
この程度の文才で勤まるなら、VIPPERと代わって貰え、と思う。