gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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プルトニウム、燃料損傷の裏付け…健康影響ない : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

福島第一原発の敷地内5か所から見つかったプルトニウムは、微量で、ただちに健康影響を心配する量ではない。しかし、今回の原発事故で燃料の損傷がかなりの規模で起きていたことを示すものとなる。
東京工業大の二ノ方壽教授(原子炉工学)は「燃料が冷却できずに空だきになった際に、燃料の損傷が相当程度、進んだことを示すものだ。何らかの爆発的な現象や火災で生じた煙に乗って流されたのではないか」と指摘する。東電側はさらに採取地点を増やして、継続的に監視を行う方針。
今回検出されたのはプルトニウム238、239、240の3種類。数字は原子の重さ(質量数)の違いを示す。核兵器の原料として知られるのがプルトニウム239だ。いずれも、自然界にはほとんど存在せず、通常の原子炉内で運転した際に、ウラン燃料が変化して生じる。プルトニウム半減期は最も長い239で、2万4000年。
東西冷戦期の1950〜60年代には核実験が多数行われ、その際にプルトニウムも大気中に放出されて、一部は放射性降下物として地上に降った。今回検出された量は、土壌中に含まれる核実験由来のプルトニウムとほぼ同じ。本来、土壌中のプルトニウムがどこから来たかの判別は困難だが、検出されたプルトニウムの種類の割合が、核実験時のものと異なる点から、原発由来のものと判断した。原子力事故では、97年3月の旧動力炉・核燃料開発事業団アスファルト固化施設爆発事故の後に、ごく微量の238が検出されている。
(2011年3月29日08時33分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110329-OYT1T00167.htm

流石に、そろそろ楽観論を堅持しつづけるのも辛くなってきたわ…。
プルトニウムは微量でもプルトニウム
毒性の高さは、科学的毒性だけではなく、放射性物質として悪質であり、半減期も長く、ごく微量でも本来なら「一大事」だ。
既に事態が終息期に入って、これ以上のプルトニウム漏出が無い、というなら「まだ」安心できるのだが、全く終息の予兆すらない。
ちなみに、余談だが、中国が大気圏内核実験を繰り返していた6〜70年代に、中国からドカスカ放射性物質が含まれた塵が飛んで来てて、プルトニウムもそんときに、今回の漏出量の1000倍のオーダーで日本全土に降り注いでいるそうな。
既にそれから40年が経過している訳で、その意味で、「健康影響ない」ってのは、本当らしいけど。
…むしろ、そう言って国民を安心させれば良いのに…(爆)