gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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空自パイロット2名、ルーク空軍基地でF-35プログラムを修了 | FlyTeam ニュース

ルーク空軍基地で訓練を受けていた航空自衛隊パイロット2名が2017年5月18日(木)、F-35プログラムの課程を完了しました。空自パイロットがルーク空軍基地でのF-35の訓練を修了するのはこれが初めてです。訓練は空自、第944戦闘航空団(944 FW)、ロッキード・マーティンのチームで協力、実施されていました。
修了した2名のパイロットは、日本で初めて三沢基地に配備されるF-35A飛行隊の創隊に参加します。空自パイロットは、訓練を通じて多くの情報に接し、ジェット機や戦術の飛行方法についてアメリカ空軍の教官パイロットから多くのことを学んだとコメントしています。
訓練はおよそ7カ月間に渡り、飛行訓練の前に徹底的に教室での座学、シミュレータ訓練、F-35オリエンテーションが行われ、実機を使った空対空、空対地の訓練が行われました。なお、944FWは対外有償軍事援助(FMS)の一環で、さらに3クラスの空自隊員向けF-35パイロット養成の訓練を実施します。

http://flyteam.jp/news/article/80193

F35は、既存のジェット戦闘機とは一線を画するUIを持ち、複雑極まる対地・対空・対艦といったあらゆるミッションに対応する火器管制システムと、データリンクシステムを装備した最新装備であり、既存の戦闘機で優秀なパイロットだからと言って、すぐに乗り熟せるような機体では無い。
アメリカ軍の場合、ステルス戦闘機としてはF22の運用実績、マルチロール機としてはF16、F18の膨大な運用実績に裏付けられた優秀なパイロット達が、寄って集ってF35というキメラを鍛え上げて、様々な戦術運用方法を構築した訳で、それを手取り足取り教えてもらえると言うのは、とても有難い話である。
少なくとも、どこぞの共産国家の様に、コピー機フランケンシュタインのような機体が飛んで、ミサイルが撃てるようになったからと言って、即座に「実戦配備した!」などと宣言するようなレベルでは、想像もできない高度な世界だと思う。
ここで育成された4クラス8名の空自パイロットは、日本でF35運用における中核教導員として運用される筈で、アメリカのドクトリンとは異なる、日本の国情に合わせた運用を再研究する必要がある。
結局、今年度中にF35とパイロットが揃っても、日本の航空部隊として運用できるまでには、まだまだ時間が掛かる、と言う事であり、本格的に日本でF35が活動開始するのは、どんなに早くても来年度、実際には再来年くらいは見ないと駄目なんじゃないかなぁ。