クラッシュ無礼ズ

クラッシュ・ブレイズ スペシャリストの誇り (C・NOVELSファンタジア)

誤植にあらず。
茅田砂胡の最新作である。
デル戦、赤魔女、赤点と読み続け、とうとう新刊購入をする気がなくなってしまった。
デル戦は面白かった。赤魔女は一番燃えた。
が、デル戦では、後半に出てきただけで、比較的おとなしかった両刀万能無敵キャラが、赤点に突入すると同時に大活躍開始。
結果、赤魔女主人公達が、両刀万能無敵キャラの引き立て役に堕するに至って、著しく詰まらなくなった。
しかし、まあ、単なる引き立て役に堕しただけで、性格が赤魔女時代と変わらない、と思える赤点までは、自分を誤魔化せた。短編は、色々面白い場合もあったし。
んが、クラッシュ無礼ズでは、孤高の海賊王は両刀万能無敵キャラにべったり頼りまくりのヘタレへと変貌し、鋼鉄の女王は、セクハラババァへと評価は急降下。
赤魔女での凛々しさや格好良さは、遥か異次元の彼方。
いっそ新規の新作を書いてくれとも思うけれど、角川の独立シリーズのほうもかなり微妙なまま。
こうして、作者買いしていた作家が、また一人減った。