gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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陰からマモル! 其ノ壱 [DVD]

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陰からマモル! 其ノ弐 [DVD]

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今更ながらに、PSXに溜まっていた本作をまとめて鑑賞。
最初はキャラデザに多少の不安を感じなくも無かったりしたし、CVについても微妙な感じを持っていたが、実際に動いてみると、すんなりと納まる所に収まったという感じですぐに慣れた。
原作の冗長なところを削りつつも、押さえるところを押さえた演出と脚本で、多少の無理は感じなくも無かったけれど、元々が適当な設定の小説なので、問題なく楽しめた。
原作との大きな変更点として、キャラクターの性格の方向性調整が挙げられるであろう。
まず、ヒロインの紺若ゆうなだが、原作ではアニメの数倍ドジ&バナナぼけキャラとして描かれており、扱いもヒロインとは言い難いほどにストーリーに絡まないキャラとして造形されているのだが、アニメでは天然ボケ+バナナ好きレベルに押さえ、登場場面や台詞が多めに取られている。
原作ファンから「ゆうながヒロインに見える」と言うアレな評価が出る程にテコ入れされているのだ。
沢菓愛里、服部山芽に関しては、ゆうなと性格の重複が無いので、変更無し。
しかし、大きく変更されたのが、雲隠ホタルである。
原作では、貧乏+ぷち不幸という属性を除けば、どこの伝説の木がある学校の完璧幼馴染ですか?というレベルのハイスペックを備え、性格も良いという死角無しキャラで、原作登場直後は「ますますゆうなが要らない子に…」と言われたものである。
これに対し、アニメスタッフは「黒化」と「ぷちヨゴレ化」で、キャラクターのバランスを取っている。
基本的に裏表の無い登場キャラしか書いてない阿智太郎の原作に欠けていた、裏表のあるキャラを加える事でヒロインとの属性重複を避けつつ、演出に幅を持たせる事が出来る一石二鳥の妙手である。
とはいえ、「ぷちヨゴレ化」の余波で、属性を一つ取られてしまったのが、真双津椿である。
原作では「エロ担当」とまで言われているいじられキャラであったが、ホタルがヨゴレ役を持っていってしまったので、単なるボケキャラとなってしまった。
これについては、不幸というよりは幸運な気もするけど。
ともあれ、この性格設定の変更は、原作ファンとアニメ版のファンとの間に微妙な空気の差を生み、原作付きアニメの常ではあるのだが、やはり互いに仲は悪いらしい。
個人的には、阿智太郎の作品は「計算の無い適当さ」が売りで、作品を面白くする為の改変をいくらでも受け入れる余地があることが強みだと思っているので、原作にこだわるのは馬鹿らしいと思うのだけれど。
どうでもいいけど、中原麻衣清水愛がセットで参加している作品は多い気がする…。おねツイ効果か?
さらにどうでもいいけど、陰守桜子@伊藤美紀が、タイガー(藤ねぇ)にしか聞こえなくて困っている件について。