富士見の新刊
金も無いし、色々問題もあるから購入自粛が続いているけど、一冊だけ購入。
紅牙のルビーウルフ〈3〉西の春嵐 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 淡路帆希,椎名優
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/05/20
- メディア: 文庫
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これは、時間なし、プレッシャー大、時間を掛けて仕上げた出来がよいデビュー作と直接比較される、という点からデビュー二冊目はどうしても点が辛くなるから、三巻目までは判断を保留しようと言うものなのだが、コレはぶっちゃけ大ハズレでした。
一巻は貴種流離譚として主題も目的も明確であったが、二巻以降は「めでたしめでたし のその後」であり、改めて目標なりテーマなりを再設定しないとお話にならない訳で。
二巻目は他所の国に出かけて水戸黄門の真似事。…おまいの国は他所の国にちょっかい出せるほど安定して無いだろっつーか、パーティの過半数が国政を切り盛りするお姫様という時点で、うろうろ出歩くのは激しく間違っているだろうという展開。
「謝れっ!十二国記の陽子に謝れ!」とか言いたくなってしまった。
三巻目は、人物関係を中心…つまりは、惚れたはれたの話かと思いきや、無駄な襲撃エピソードや、悪役の底の浅い展開で散漫な印象しか受けない。
通常、こういう構成段階での問題は編集なり編集部なりがダメ出しして良くして行くものなんだけど、どうも富士見編集部は「作家を育てる」という意識が無い模様。…もし、指導してコレなら、編集部なんて要らないと思う。
新規開拓に悉く失敗しているから、このままだと富士見からは作者買い以外の購入はなくなるかも。