超鋼女セーラ (HJ文庫)

最近良い評判を聞く、「小さな国の救世主」を求めて古本屋を巡っていたのだが、見つからず新規開拓という事で購入。
…新しい本で、部数も少ないのに古本屋に並んでいる時点でアレな気はするけれど、まあ新規開拓だし。
で、イワユル女神様的なタナボタで美少女に告白される話の類型なんだけど、その少女はロボットでした。という辺りが新しい、といえば新しい。
ロボットがココロを持つのかというテーマと、ココロを持つロボットと人間との恋愛(子供が生めないアンドロイドとの恋愛)という２つの難しいテーマを両方放り込んでいる上、妙なバトルまで含んでいるごった煮状態であり、よほど作者に力が無いと、書ききる前にグダグダになりそうというのが正直な意見であるが、まうこの巻では今の所それほど破綻は無いというか、ココロの問題に関しては乙女回路(違)に魂を宿す器というものを設定する事で都合よく回避しているから、残りは「ロボットと人間との恋愛」という点か。
このあたり、真剣に考察するときりが無いんだけど、どう決着をつけるか楽しみではある。