服用後の異常行動、厚労省大半公表せず

インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後の異常行動について、厚生労働省は２１日、１０代の転落事例が２００４年以降に計１５件起きていたことを明らかにした。成人の転落・転倒も昨年以降、計７件あった。
このうち１０代への処方中止を決めた２０日時点で、同省が公表したのは死亡例などごく一部。大半を公表しなかったことについて、同省安全対策課は「（２月２８日の）注意喚起より前に発生した事例だったため、あらためて公表する必要はないと思った。判断は適切だった」としているが、対策の遅れに批判が高まりそうだ。
中外製薬からの報告などによると、１０代の１５件の発生時期は０４年に２件、０５年は２件、０６年は４件、今年は６件。１件は報告が０４年だが発生時期は不明だった。タミフル服用後にマンションなどから転落し、４人が死亡、１１人が骨折などのけがをした。１０〜１７歳で、男子が１４人、女子が１人だった。
同省は２０日、すでに公表済みだった死亡４件に加え（１）２月８日に１２歳男子が２階から飛び降り（骨折）（２）３月１９日深夜から２０日にかけて、１２歳男子が２階から飛び降り（骨折）−の２件を公表。転落が相次いでいるとして１０代への処方中止を決めた。
その際、残りの９件は公表せず、２１日に報道各社の取材を受け全容を初めて明らかにした。
この中には、先月２８日に同省が医療関係者向けに「服用後２日間は子どもを１人にしないように」と注意喚起した後、新たに報告されたケースもあったが、同省は事実を公表せず、２月８日と３月１９〜２０日の２件の報告がそろった時点でようやく処方中止に踏み切った。

タフミルはインフルエンザの特効薬で、鳥インフルエンザ関連で備蓄を進めていた薬だから、マイナスイメージを増やして献金してくれた製薬会社に迷惑掛けるわけにはいかんかったんだろうね。
…自分達の天下り先確保の為に。