ピリオド
全員クリアしましたよ。
ええ、なんというか、あっという間というか、短かったです。
トータルでの評価は、やはり「佳作」。
やっぱり、絵がメインのブランドはシナリオが弱いというのは、伝統なのだろうか。
ユニゾンシフトものいぢを含むチームブロッサムは、シナリオが(ぶっぶー)だし。
逆に、絵が(ばきゅーん)なタイプ(ずだだだだ)はシナリオが良いから売れてるんだろうし。
以下、ネタバレ。
最終的にシナリオの評価は
鈴＞＞＞＞＞＞＞＞朝姫＞小羽＞美由＝つづみ＝葵＞幸奈＞琴
個人的なキャラの好き嫌いという点とは一致しないのがアレだけど。
しかし、えちぃシーンだが、「卑怯」と思ったのが、幸奈ルート。
それでなくても全員ぺたんこなのに、更にハードル下げるってドンだけー(謎)
個別に感想を行くと、
- 鈴
話の構成自体が他のルートと一線を画している。
他のルートでは、恋人に至るまでの障害は一つか二つであり、解決してえちぃがあって、エピローグとスタッフロール。
判で押したように同じだが、このルートだけは、障害が非常に多い。
最悪の出会いから、訳アリでお試しの恋人関係をスタートし、お互い手探り状態で恋人らしい行動を重ねて行く内に、お試しで体まで重ねてしまう。
主人公も、その頃には鈴が好きになっており、ずっと鈴と付き合い続けるつもりだったのに、お試し解消を告げられ落ち込み、友人のおせっかいで立ち直り、改めて向き合えば鈴が倒れる、と
息もつかせぬ展開である。
個人的に「病気ネタ」というのは大嫌いなのだが、あんまりご都合主義に走らず、きちんと終わらせているのも良かった。
…正直、このルートを最初にやってから、他のシナリオやってたら、この作品に対する評価は、もっと落ちていたと思う。
名作、と言えるほどに凄くも無いけれど、このクオリティのシナリオが朝姫ルートで用意されていれば、この作品は地味にブレイクしたんではなかろうか。
返す返すももったいない。
- 朝姫
攻略サイトでは最後から２番目に攻略されており、その際にわざわざ最初からスタートしなければならないことを考えると、おそらく初回プレイ時にはクリアできない仕様と思われる。
主人公が無気力になった理由と、二人の間にある微妙な空気の謎にかかわるシナリオであるとｗｋｔｋしてプレイしたんだけれど…。
期待しすぎであった。
いや、他のハンコシナリオに比べれば、随分マシなんだけど。
朝姫の初恋の人(年上)と、幼いながらも張り合っていたのに、その死で永遠に勝ち逃げされてしまい、思い続けても希望は叶わないと、厭世的になっていた主人公だが、未だに朝姫の心がその人に捉われて悲しんでいる事を知り、昔の負けん気を取り戻して…という展開は良かったのに、そこから告白に失敗し、直後に交通事故、という展開までが早過ぎたと思う。
この辺りで朝姫の主人公に対する意識を描写してないので、告白された時点で実は朝姫も主人公にが好きである事に気づいて、と言うというのも安易に感じたし。
もう一つ二つ波乱があれば、メインヒロインとして十分なシナリオになったかと思うと残念。
- 小羽
ハンコシナリオの中では一番マシと感じてしまうのが、キャラ造形的に一番好みであると言うのは決して無関係ではないと思う。
「天使」である、という特徴も、シナリオのキーになってるのは、良いと思う。
残念なのは、「何で天使がいるの？」という根本的な説明が皆無なところ。
- 美由
一番最初にクリアしたので、あらゆる意味で評価基準になったシナリオ。
主人公の幼馴染であり、親友の朝姫に遠慮して告白を避け、恋の成就を諦めていたが…というただそれだけの話。
それでも、感情の描写が丁寧だったから、割と好きなんだけど。
- つづみ
謎の多い不思議ちゃんとして登場し、やってきた世界も、何もかも謎のまま、終わると言う設定を激しく無駄にしていると言う点で、個人的に評価は低い。
てっきり、他のシナリオで語られると思ったんだけど。
- 葵
ずーれーかと思わせておいて、実は他人の為に一生懸命すぎる女の子の話。
ある意味、美由と一緒で、ごくあたりまえな学生の恋の話なんだけど、これまた障壁が薄いというか。
あんまり盛り上がらなかったため、この位置に。
- 幸奈
ゲームを始める前の時点で、一番好みなキャラ造形だったんだけれど、シナリオ的には一番ダメダメであった。
父親がつづみと同じ世界からやってきた人で、主人公がたまたまつづみから貰った飴をあげたら…という、不思議設定が原因のなしくずし、と言う感じで、恋愛に至る感情の流れが、不思議設定のおかげと言う辺りが非常につまらない。
せめて、不思議設定の補完をする話なら、もう少しマシだったんだけど。
- 琴
完全におまけです。
ありがとうございました。
