gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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長女が植物状態 医療ミスと提訴 医療法人を両親ら -社会 北海道新聞-

旭川】仮死状態で生まれた長女(1つ)が人工呼吸器を外せない寝たきり状態になったのは、出産時の医療ミスが原因だとして、旭川市内の両親らが二十三日までに同市内で産婦人科クリニックを経営する医療法人社団と理事長を相手取り、看護費など約一億四千七百万円の損害賠償を求める訴えを旭川地裁に起こした。
訴状によると、長女は二○○六年八月、同クリニックで仮死状態で生まれた。担当した医師は心臓マッサージをしたが改善せず、転院を要請した別の病院の医師が駆けつけ強心剤の注射を打つまで約十五分間心臓が動いていなかったため、脳にダメージが残り、寝たきりの状態になった。
出産の一時間以上前の段階で、胎児の脈が遅く、仮死状態の危険性を示す所見が心拍監視装置で認められたのに、これを見落とすなどの注意義務違反で、適切な処置をしなかったとしている。医療法人社団は「何もコメントできない」としている。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/72142.html?_nva=20

心臓停止状態で生まれ、十五分経った子供が、生きて生まれた事自体が、彼らの医療が正しかった証明だと思うけど。
後から記録を見れば、「結果を知った上」での調査なんだから、僅かな兆候だって見つかるだろう。

仮死状態の危険性を示す所見が心拍監視装置で認められた

記事中でも、あくまで「危険性を示す」と言っており、見落としていなかったら対応措置を取って問題なかったものだったのか、知っていても同様の対応するレベルのものだったのか、ハッキリしない。
どっかの病院でおきた、ヘルニア手術で間違って卵巣切除しちゃいました、みたいな誰が見ても明らかな過失とか、同業者が見ても「これはダメだろ」みたいな過失でも無い限り、こんな医療訴訟で医者が減っていくのは、これから産科にかかる可能性のある人達にとっては大迷惑だと思う。
訴訟リスクばかり高い、小児科や産科が崩壊する訳である。