gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国ウナギ青息吐息、日本向け輸出6割減 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

日本の消費者の中国産ウナギ離れで、中国のウナギ加工産地が青息吐息となっている。
業者には「中国産は日本産に比べて不当に安い」との不満も根強く、今年の「土用の丑(うし)」需要が不発に終わったことなどから、日本市場に見切りをつける動きも出ている。
「飼料代の高騰などでコストは5年前の2割増だが、加工業者への卸値は最高値時の半分以下になった」
福清市のウナギ養殖場「秀生」の張秀国・場長は、こう嘆いた。1万平方メートルの養殖池で年平均200トンを生産してきたが、今年、生産量は半分に落ちた。
同市は20年の歴史を持つ中国最大のウナギ生産地だが、すでに7割の養殖業者が廃業、鉱山採掘などに転じたという。昨年末には同市を取材した米メディアが「養殖池は毒水」と報道、打撃に拍車をかけた。張場長は池の水を手ですくって飲み干し、「この通り問題ない」といらだたしげに言い放った。
中国では、マラカイトグリーンなど禁止抗菌剤の検出例はごく一部で、日本の生産業者がメディアを利用し、中国産を攻撃しているとの受け止め方が強い。
市内の大手かば焼き業者の陳慶堂社長も「日本の安全基準に合わせて生産しているが、1キロ当たり日本産は5000円、中国産は2000円というのはおかしい」と訴える。
中国の統計によると、昨年9月から今年4月までの日本向け加工ウナギ輸出量は、前年同期比63%減の1万1567トンで、輸出全体に占める割合も8割から6割に大幅ダウンした。一方、香港、シンガポール向けは倍以上の伸び。中国内のかば焼き消費量も、すでに年間1万トンに上るとされる。
陳社長は「中国人の所得が上がれば、国内市場も有望だ。もう日本一辺倒ではない」と強気だ。
ただ、業界内には、国内市場に零細業者が新規参入し、安全管理の水準が下がることを心配する声もある。福建省ウナギ業協会の鄭慶栄・秘書長は「中国では日本のような業界団体が育っていない。ウナギ業界は日本抜きには語れず、日本も中国産なしでウナギ文化の存続は難しい。共存共栄のため、協力して中国産のイメージ改善を図りたい」と話している。(福建省福清市で 加藤隆則)
(2008年7月26日22時52分 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080726-OYT1T00730.htm

日本産と中国産で価格が違って当たり前、安くなかったらわざわざ中国産なんて「買わない」んだから。
そして、中国毒餃子事件で、中国産食品に対する信用が低下したにもかかわらず、中国の無反省・責任転嫁の流れを見て、「中国産を買おう」と考える日本人は少ないと言う事。

昨年末には同市を取材した米メディアが「養殖池は毒水」と報道、打撃に拍車をかけた。

抗菌剤の問題が出たのは、2003年の話。
昨年末って、たった半年前の話である。
つまり、全く自浄作用なんて働いていないと言う証拠。
なのに、

陳社長は「中国人の所得が上がれば、国内市場も有望だ。もう日本一辺倒ではない」と強気だ。

と言うわけだから、中国人は同じ中国人に「日本の安全基準以下」のうなぎを、日本より高値で買ってもらえばよいと思う。
日本人消費者としては、偽装を防げない日本の業界団体から出荷される偽装うなぎも要らないし、安ければ中国産でもいいという一部ニーズを除けば、中国産うなぎなんて輸入する必要も無いと思うし。
それで、日本からうなぎの文化が消えてしまうなら、それは業界団体の身から出た錆なのだから、ひいては日本人の自業自得。
文化なんて、そうやって栄枯盛衰していくものだし、うなぎだけ特別な事は何一つ無い。
中国産うなぎで、唯一同情できる点があるとするならば、「価格は1/3以下でも中国産のほうが国産よりうなぎの質は上だった」という点だろう。
なればこそ、問題の発覚時に開き直って日本人に文句を言う前に、薬物汚染についてきちんと対策し、国産なんかより安全で美味い事を周知させていけば、ブランド化できたものを。
結局、「名誉を返上して」「汚名を挽回」してしまったのは中国人の自省なきメンタリティの問題だから、回りまわって自業自得なんだけど。
せっかく来年から稚魚の出荷量制限で自然と輸出価格上昇が見込めたのにね。