gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【科学】温度差で磁気の流れ実現 慶大院生が新現象発見 - MSN産経ニュース

磁石の両端に温度差をつけるだけで磁気が流れる新現象を、慶応大大学院理工学研究科修士1年の内田健一さんらが発見した。省エネで大容量の磁気メモリー開発につながる成果で、パソコンやDVDなどへの応用が期待できる。「スピンゼーベック効果」と命名し、英科学誌「ネイチャー」に発表した。
金属の両端に温度差をつけると電流が生じる現象は、「ゼーベック効果」として知られる。磁気の流れ(スピン流)と電流は、ともに電子の移動で発生するため、磁気だけが流れる現象も存在すると予想されていたが、未発見だった。
内田さんは慶大理工学部の卒業研究で、この課題に挑戦。長さ6ミリの磁石(鉄とニッケルの合金)の両端に白金を取り付け、磁気の流れを電流に変換して観察した。その結果、磁石の両端に温度差をつけると、磁気は高温側と低温側へ逆方向に流れることが判明。東北大と共同で理論的に検証し、“磁気版ゼーベック効果”と確認した。
この現象では、電荷は磁石の両端から打ち消し合うように移動するため、電流は発生しない。発熱によるエネルギー損失が避けられ、磁気メモリーの大幅な省エネも期待できる。
学生の卒業研究が一流科学誌に掲載されるのは珍しい。内田さんは「自由に研究できたのが良かった。白金以外の物質を使うなどし、この現象を掘り下げたい」と話している。(小野晋史)

http://sankei.jp.msn.com/science/science/081103/scn0811030914001-n1.htm

なかなか面白い発見を、学生が行ったという点がすごいのだが、悲しいのは真っ先に取り上げたのが海外の科学誌と言う辺りが、日本の類似誌が役立たずの証明のような。
それとも、ニュートンなどの科学誌は取り上げていても、マスコミがスルーしていたのか。
それなら、マスコミのアンテナの低さだろうが。
どっちにしても、日本出版界の「日本に対する不当なまでの自虐観」だよなぁ…。