gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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痛いニュース(ノ∀`) : 次期ロシア正教会総主教のネット人気投票、日本人大主教がダントツ1位に…「日本アニメのファンが原因」とロシアマスコミ - ライブドアブログ

なんと支持率1位は日本人
ロシア正教・総主教のオンライン人気投票で異変 2009年01月22日(Thu) コンスタンチン・サルキソフ
昨年12月5日にロシア正教会総主教・アレクシー2世が亡くなった。後継者は今年1月27日から29日まで開催される全国教会総会において、秘密投票で選ばれる。即位式は2月1日に行われる予定だ。

秘密投票は2回行われる。だが、その結果はもう明らかである。次期総主教になるのは、12月6日から総主教代行になったキリル大主教だろう。その確率はほぼ100%と言ってもよい。誰もがそう思っていた。
なんと日本人の候補が支持率1位に
ロシア正教の規約では、総主教の選挙はできるだけ一般のロシア正教徒に参加してもらことが望ましいとしている。今回は時代の流れに沿って、ウェブで投票をやろうということになった。ロシア教会だけではなく他の教会も、教会を宣伝し、若くて新しい信者を引き集めるためにネットを積極的に使っている。
ロシア正教会は、ロシア総主教の選挙に当たって特別のサイト(www.zapatriarha.ru)を設置した。そのサイトには、次期総主教の資格がある34名の大主教と77名の府主教の候補の写真が載っている。写真の下のボタンをクリックすると、その候補に1票が入るという仕組みだ。要するにネット上の人気投票である。
最初は予想通り、キリル大主教がリードしていた。しかし1月13日に突然、候補者の列のはるか後方に掲載されていた東京の大主教、ダニイル主代郁夫(ぬしろ・いくお)が77%以上を集め、キリル候補の人気をはるかに上回って、トップになってしまったのである。ダニイルは日本教会を代表する主教だ。
ロシア正教会では大騒ぎになり、サイトの管理者はダニイル大主教の写真の下に「投票数を恣意的に上げるハッカー攻撃があった」と書き付けた。15日までにダニイル大主教への投票をマニュアルで削除したりしていたが、また大量の投票があり、70%台へと支持率が上がってきた。
そこで16日にはダニイル候補の支持率を削除し、票数だけを残して掲載した。同時に、キリル候補の支持率は、一気に10倍の58%(1万5269票)へと押し上げられた(修正された)。しかし、ダニイル候補の獲得票数は2万3799票と、キリル候補を追い越したままだった。
こうした不思議なことは、ネット上でたまに起きている。去年12月、プーチン首相のウェブサイト内の地図に、北方四島が日本の領土として明記され、ロシアは大騒ぎになった。数日間、サイトはそのままだったが、結局、地図全部が削除された。
投票したのは日本アニメのファン?
ダニイル大主教の写真は削除されないだろう。その必要はない。必要なのは、ロシア文化の中核をなすロシア正教の総主教選挙で、どうして日本人候補の人気が突出して高いのかを解明することである。ただのいたずらなのか、その背景には何かが隠れているのか。
現実的には日本人がロシア正教総主教になるのは夢のような話であり、まずあり得ない。だが、理論的には可能であり、可能性がまったくのゼロとは言えない。
ロシア正教の決まりによると、総主教になれる候補は、神学大学を卒業していること、教会の教主(大主教または府主教)であり、教区経営経験があり、40歳以上であること、とされている。人種の規定はない。ダニイル大主教はこれらの条件を完璧に満たす候補であり、日本でもロシアでも、信者を含めて教会関係者からの評判は高い。
ただし、1月13日まで、彼のことを知っていたロシア人は多くはなかった。この事件を解明しようとするロシアのマスコミは、「若い日本アニメのファンがロシアに大勢いることが原因だ」と主張している。毎日、ネットサーフィンしている彼らが東京のダニイル大主教の写真を見つけ、こぞって票を入れたのだろうという分析だ。
大統領候補になった日系ロシア人
確かにその側面はあるに違いない。だが、他の理由もありそうだ。
かつてロシアで「共産主義」という神様とその教義を信じていた人々の大部分は、基本的に宗教には無関心であった(今のアニメのファンの両親と祖父母の世代に当たる)。だが、共産主義が破綻することによって、宗教に関心を持つ人が増えた。その結果、ロシア正教も復活した。プーチン首相のように、急に教会のイコンの前に十字を切るようになった旧共産党員は少なくない。
ロシア正教の復活はちっとも悪いことではない。精神的な要は社会の発展のために必要である。とはいえ、教会は時代とともに変わっていかないと、政治・社会の改革を阻害する単なる保守勢力になってしまう。そこで、最近は「ロシア正教の改革も必要である」という声が上がっている。そうした改革を望む声が、今回の選挙の不思議な結果となって表れたのだ。
ただし、日本人候補の人気がどうしてこれほど高いのかという説明には十分ではない。
これを解明するには、5年前の大統領選が参考になりそうだ。2004年3月、ロシア大統領選が行われた。最有力候補であるプーチンの得票率は71.1%だった。他の5人の候補を見ると、共産党の候補は13.8%、民族派左派政党「祖国」の候補は4.1%、改革派野党「右派勢力連合」前代表で、日本人を父として生まれた女性政治家、イリーナ・ハカマダは3.8%を獲得した。
一方、極右政党「自民党」の候補は、その半分の2.0%の得票率だった。また、今月、日本を訪問していたロシア議会上院議長のミロノフは0.8%だけで、ハカマダの4分の1しか票を集められなかった。
ハカマダはモスクワの選挙区では2位を獲得していた。改革派野党の代表として、票をたくさん集めたのだろう。加えて私の親友は、「ハカマダは半分日本人だ。だから大統領になればきちんと仕事をやってくれるに違いない」と説明してくれた。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/466?page=1

日本からの組織票とかじゃなさそうでなにより。
宗教関係は、怖いから…。
とはいえ、ロシアのネットユーザーが、「出来レースのネット投票」に対する皮肉としてこれをやったとしたら、それはそれで問題ありそうな。