くじびき勇者さま9番札 誰が大元帥よ!? (HJ文庫)

神保町の早売り書店で見つからず、秋葉原でもＫ−Ｂｏｏｋｓでしか売ってなかった。
…同日早売りされた、ファミ通文庫他を優先して棚に出したんだろあなぁ…。
それはさておき、以下ネタバレ。
内海を越えて、はるばる西大陸からやってきた外交使節はドラゴンだった。
そのドラゴン達は「人間は家畜」と言い放ち、人間とドラゴンを含めた一方的な従属を求め、それが拒否されると即座に教都サクラスを襲撃し、教皇を暗殺してしまうという実に一方的で悪辣な侵略を開始した。
なんか、産業革命から流通革命、国内統一ときたら、世界大戦という物凄い駆け足で進んだ訳で、最強の生物種・ドラゴンが敵となる、人類を滅亡の淵まで追い込んだ「人竜大戦」の再来だが、既に動力飛行機と機関砲を組み合わせた戦闘機が登場しており、東大陸のドラゴンも協力するなど、一方的にやられるばかりではなかった。
…ノリが戦記っぽいのは仕方が無いが、正直この人の作品に殺伐とした戦闘は求めていないから、この大戦が次の巻まで引くとは思わなかったわ…。
今回は、外交使節＋侵略先遣隊のドラゴンを撃退するまでで、次の巻では逆侵攻するらしい。
まあ、この辺りは「一度戦いを始めたら相手が滅亡するまで戦い続ける」と敵が宣言している以上、仕方が無いと思うけど。
次の巻で最終巻っぽいな。
しかし、今回は挿絵が酷かった。
前の巻も挿絵に関して背景が無い白っぽい絵が多かったけれど、今回はカラーも急ぎ塗った感が強く雑っぽいし、白黒挿絵に至っては、ラフか落書きにペン入れしました…と言うレベル。
昨年末に出した同人誌はちゃんとした絵なのだから、編集部が依頼から締切まで２週間未満とか、アホみたいなスケジュールを強行したんじゃないかと邪推。
今まで絵師さんは、ブログで文庫の発売前に紹介をしてたのに、今回は現時点でも触れてない…。
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