とらドラ10! (電撃文庫)

前巻の急展開から、人気があるのに惜しげもなくこの巻で完結。
寂しくはあるが、無理矢理延命して駄作になるより万倍マシ。
さて、読む前から、重い話になる事はわかっていたので、まず禁書目録でテンションあげてから読み始め。
読み始めると、あまり厚くない事もあり、あっとうまに読了。
以下、ネタバレ。
やろうと思えば、泥沼にしていくらでも続ける余地はあったにもかかわらず、きちんと終わらせたゆゆぽに拍手を。
正直、わ田村くんのような終わり方になるかもと危惧していたのだが、きちんと竜児は迷いながらも、友人たちに支えられ、正しい道を選択する。
そこに至る葛藤や、自分の気持ち、大河の気持ち、親子の問題など、男性作家ではなかなか踏み込まないレベルで書き上げており、それでいて少女向け小説のように無意味に泥沼にならず、実に良いバランスで楽しめた。
あーみんＥＮＤにならなかったのは非常に残念だが、成長した彼女が幸せにならないはずがない。
と思えるくらいには、登場人物たちがそれぞれ成長を感じられるエピローグなど、綺麗に終わっており、本作は終わったんだなぁ…と余韻に浸りつつ。
次の本を読むか(爆)
とりあえずは、未収録の短編とかもあるし、後一冊くらいはスピンオフか短編がでるっぽい。
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