gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中日新聞:業務用カキナイフ「違法」 三重県警の判断に業者憤慨:社会(CHUNICHI Web)

ダガーナイフなど両刃の刃物の一部所持を禁じる改正銃刀法で、三重県内のカキ養殖業者が殻をむくのに使うナイフの違法性が問われている問題で、同県警は2日、県内の2社が販売している複数のカキナイフが違法に当たると判断し、廃棄や刃先の改良などを指示した。
所持が禁止されたのは、同県鈴鹿市伊勢市の2社が主にカキ養殖業者に販売した両刃タイプのナイフ。養殖マガキの出荷シーズンを控え、両社は大量のカキをむき身にする業者の使うナイフが、今後も使えるかどうか県警に相談していた。県警は警察庁と協議した結果、刃に厚みがあり、刃先が鋭い複数の型のナイフを「業務用ではあるが殺傷能力が高い」と判断した。
2社のうち、漁具販売会社「よしっくす」(鈴鹿市)はステンレス製の刃渡り9・5センチ(刃の幅1・5センチ、厚さ2・5ミリ)の柄付きのカキナイフが違法とされた。約10年前から三重、石川、岡山県の業者に約500本を販売したり、見本として配ったりした。1本1000円強だが、業者によっては毎年買い替えることもある。
同社は販売先と連絡を取る一方、在庫約60本を製造元の岐阜県関市の業者に返品し、刃先を丸くしてもらうことにした。経営者の大久保義昭さん(73)は「業務用まで規制されるなんておかしい。業界全体に悪影響が出る」と憤慨している。
県警生活安全企画課は「規制対象になるかどうか不安な業者は、警察に相談してほしい」としている。
銃刀法は東京・秋葉原の無差別殺傷事件を機に改正され、刃先が5・5センチ以上15センチ未満の両刃で柄がある左右均整のナイフの所持が禁止された。ことし1月5日に改正法が施行され、猶予期間が終わる7月5日以降も所持していると処罰される。

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009070302000152.html

何のための規制で、何を防止したいのか、という観点を見失ったまま規制だけが暴走しているようにしか思えない。
入手が容易で、若者がファッション感覚でコレクションするようなダガーナイフについて、現実に殺人が発生した事実を受けて購入規制やら所持禁止になったのは仕方が無い事だと思う。
しかし、それを端緒に「小さい刃物は全部禁止」という暴走じみた流れになっているようにしか思えない。
業務用カキナイフなんて、犯罪に使われそうに無いものまで規制するのは、警察の自己満足でしかなく、そんなものの為に買い替えを迫られるカキ加工業者や在庫破棄をさせられる製造者はたまったものではない。
道具は道具であり、用途外の使い方で凶器に変わるものなんて幾らでもある。
その代表例として「車」があるけれど、いっそ車も自家用車は全て所持禁止にするかい?
最初にレンタカーで突っ込んで人を跳ね飛ばしたのだから、車だってダガーナイフ同様に所持禁止にするのが筋と言うものなのでは無いだろうか。(あの事件後、車に関して何らかの制限や防止措置が取られたという話は聞かない。所持禁止はともかく、なにかしらの防止措置は検討されるべきだと思うんだが)
今の日本は、絶対おかしい。
児ポ法案が、ロクな判断基準も無いまま可決を目指しているし、上記のような警察権力の暴走は酷くなる一方で、取調べの可視化すら実現されない。
この狂った状況は、団塊世代に代表されるバブル期を謳歌した国民達が、政治や行政に関心を払わず、適切な権利を行使して国家権力を監視する事を怠ったツケだと思う。
田舎では、未だにくだらない票集めに利権誘致を公約に掲げるようなアホが幾らでも居て、横の繋がりで票集めとかが横行している。
年齢が上の世代ほど投票率が高いのは、別に政治に関心が高いからじゃない。職場や同窓繋がりで票田として動いているからなのだ。
とりあえず、みんな、選挙に行こう。
マスゴミの印象操作は無視して、投票前に候補者をググって、少しでもマシな人に投票しよう。
「日本は日本人だけのものじゃない」と放言するような、特アに買収された政治屋どもを排除し、政治家の目をきちんと国民に向けさせよう。
そうした流れが生まれれば、日本は今より少しマシになる。