gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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NHKニュース 2社 ベトナムで受注資格停止

おととしベトナム南部で日本のODA=政府開発援助を使って建設中だった橋が崩れ落ち作業員55人が死亡した事故で、ベトナム政府は、工事を行っていた日本の大手ゼネコン、大成建設と鹿島の2社に対し、1年間ベトナム国内の橋と道路の建設工事の受注資格を停止する措置を取りました。
問題の事故は、おととしの9月、ベトナム南部のビンロン省で日本のODAを使って建設中だった橋が突然崩れ落ち、作業員55人が死亡したものです。この事故でベトナム政府は、工事を行っていた日本の大成建設と鹿島の2社に対し、先月30日から1年間、ベトナム国内での橋と道路の建設工事の受注資格を停止する措置を取りました。これについて大成建設と鹿島では「施工者として今回の措置をしんしに受け止め、事故の再発防止を徹底したい。お亡くなりになった方々に、あらためて心よりお悔やみ申し上げます」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/k10014064931000.html

ベトナム史上最悪の建築事故となったもので、原因がハッキリしないらしい。
3つほど説があり、

3.事故の原因
事故の原因に3つの説があるようである。
1).コンクリートを打設した橋脚13,14,15番の上 を渡る全長87メートルのコンクリート桁が崩壊したのである。コンクリート桁上には250〜260人の作業員が作業していた。橋桁のコンクリート打設後、2日というコンクリートがまだ固まらないうちに支保工を外した。これはコントラクターの監督不行届である。ベトナム現地警察の見解。
2).支保工を支えている川岸の斜面が地滑りした。雨による地盤の軟弱化、あるいは、6000トンという荷重に地盤が耐えられなかったというもの。
記者会見で、ベトナム交通大臣のホ ニャ ヅンは、 「予備情報では、支保工の”沈下の兆候”があった。支保工の移動が崩壊の原因である」、といったという。
3).他の情報によれば、崩壊部分を含む工事箇所は橋のケーブルの専門事業者(コンクリートの専門ではない)フランスの会社VSLに下請けにだされており、さらにこの会社が、二つの新規創業のベトナムの会社、Vinh Thin Co.Ltdおよび、Thang Long A Co. Ltdに安全指導を契約中に含まず下請けにだした。
この二つの会社が、訓練の行き届かない、基本的建設技能無しの地方の若い農民を作業に従事させていたためとされる。労働者募集の面接と雇用はごく簡単なものであったという。

http://teda.iza.ne.jp/blog/entry/321119/

というもので、イマイチハッキリしない。
しかし、請け負ったのが日本のゼネコンである以上、最終的な責任を負うのは当然の話であり、今回の処分はむしろ「軽い」とすら言えるものだと思う。

日本の借款で建設の地下道が水没 ベトナム
ベトナムハノイからの報道によると、日本の国際協力機構(JICA)の借款で建設されたハノイ市のキムリエン地下道(長さ140メートル)が16日午前の開通からわずか2時間で豪雨により浸水し、当局の面目は丸つぶれとなった。十分な排水システムを整えずに開通を急いだことが原因とみられる。
ハノイ市側は「排水システムは10月に完成予定だが、交通渋滞を緩和するため、前倒しして開通したため浸水が起きた」と説明した。施工業者の大成建設などによる排水作業の結果、地下道は同日午後には復旧した。
同地下道には長さ405メートルのコンクリート防水壁が設置されていたが、これほど簡単に浸水事故が起きたことに関係者は衝撃を受けている。

http://www.newsclip.be/news/2009618_024265.html

しかし、こーいう事故ばかり続くと、日本のゼネコンも韓国並と信頼を失いますぜ。