gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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速報/マレーシア、甘くない現実 砂糖不足深刻 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE

マレーシアの首都クアラルンプールで菓子職人として働くセレン・チンさんは、エッグタルトの甘みを保つのに苦労している。砂糖不足の影響で、地元の大型スーパーが客一人につきに販売する砂糖の量を2キロまでに制限したため、チンさんは週に何度も買い出しに行かなくてはならない。
「砂糖不足にはうんざりだわ」。ジョン・キングズ・ベーカリーで働くチンさんは普段、一度に48キロの砂糖を購入していた。「砂糖は皆が必要としているものなのに」とこぼす。
砂糖不足は世界規模でも起きているほか、マレーシアでは政府が1974年から砂糖の上限価格規制を設けていることから、倍の価格で売れる隣国タイへの密輸が横行しており、マレーシアでの砂糖不足につながっている。
同国のイスマイル・サブリ・ヤコブ国内取引・消費相によると、両国国境の検問で止められる車のほぼすべてが砂糖や食用油など価格規制の課せられた食品を積んでいるという。税関当局は35件の調査を開始しており、その数は昨年と比べ2倍以上に膨れあがっている。
メイバンク・インベストメント・バンクのチーフエコノミスト、スハイミ・イリアス氏は、「国内価格に上限を設け、国内外の価格格差が拡大すれば、小売業者にとって国内で販売する利点はなくなる」と指摘。政府は「より柔軟な形での価格規制を行うべきだ」との見方を示した。
粗糖の先物相場は年初来で倍にまで跳ね上がり、28年ぶりの高値を付けている。最大の砂糖消費国であるインドの6月の降水量が過去83年で最低を記録して国内供給が減少したことや、最大の砂糖生産国ブラジルの一部地域で例年を4倍も上回る大雨が降り続き、サトウキビが大きな打撃を受けたことが要因だ。
国際砂糖機関の試算では、世界の砂糖需要は今後1年で供給を500トン程度上回る見通し。
イスマイル国内取引・消費相によると、マレーシアの砂糖の価格は半島マレーシアでは1キロ=1.45リンギット(約38円)、東マレーシアでは同1.55リンギットに設定されている。世界第2の砂糖輸出国タイでは、2.90リンギットで売れることもあるという。
マレーシアは1974年、食糧確保と商品市場での価格変動を緩和するため、必需品の価格規制を開始した。
同国内取引・消費相によると、政府の捜査では、闇市場で売られる砂糖の価格は1.50〜1.70リンギット程度。政府は買いだめや密輸に関する情報の提供者に、最大1万リンギットの謝礼金を提供している。
現地紙によると、8月22日に始まったイスラム教の断食月ラマダンで、砂糖の需要がピークを迎えることから、マレーシア全土の食料品店が砂糖の販売を制限している。ラマダンでは日が昇っている間の断食を終えた後、夕食を大量にとるため砂糖の需要が大幅に増加する。
英系大型スーパーのテスコ・ストアズの食料品マネジャーは、砂糖の供給量は発注した量よりも少なく、断食月中の需要に追いつかない可能性があると指摘した。「2000キロ発注しても、1000キロしか届かない」という。
テスコのコーポレート・アフェアーズ責任者、マレーネ・カウル氏は「供給不足の可能性を最小限に食い止めるため」政府が一時的に顧客一人あたり2キロの販売制限を課していると述べた。
菓子職人のチンさんは、砂糖不足により大型スーパー以外の業者から1キロあたり1.70リンギットで砂糖を購入せざるをえない。だがエッグタルトは以前と変わらず1.80リンギットで販売している。「高い値段の砂糖を買うしか選択肢がないのよ」とチンさんは嘆いた。
ブルームバーグ Ranjeetha Pakiam)

http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200909110113a.nwc

実際、2〜3年ほど前くらいから砂糖の値段が上がっていて、割と買いだめしてあったり。
…全然使ってないけど。