gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

英防衛装備相:次期戦闘機に欧州の「タイフーン選定を」 - 毎日jp(毎日新聞)

日本を訪問中の英国のデービス防衛装備支援担当相は19日、東京都内の英国大使館で講演し、「英国が保有する(核)ミサイル・弾頭は米露に比べれば微々たる数だ。(削減しても核廃絶への)貢献度は非常に小さい」と述べた。保有核弾頭約160個は削減しないとする英国の姿勢を改めて示した。
また、日本の次期主力戦闘機(FX)として、英独などが共同開発したユーロファイター・タイフーンが選定されることへ強い期待を表明、「産業面や防衛交流で日本と欧州の新たな協力関係が生まれる」と語った。米国の最新鋭ステルス戦闘機F22の日本への導入が困難になったことを受けた発言とみられる。 
ブラウン英首相が9月の国連安保理首脳会合で、英国の核戦力の柱である原潜を現在の4隻から3隻に減らす用意を表明していたが、デービス氏は「減らす決定は出ておらず、検討中だ」と語った。【杉尾直哉】

http://mainichi.jp/select/world/news/20091020k0000m030068000c.html

自民政権が続いていれば、可能性はあったけれど、必要な部分を削ってでも子供手当てとか外国人参政権とか、ロクでもないマニフェストの予算を確保したいミンス党が政権を取っている現状、F4は純減という可能性もあるよな…。

戦闘機:部品製造の二十数社撤退へ FX機種選定遅れで
航空自衛隊のF2支援戦闘機=田中雅之撮影 航空自衛隊の戦闘機F2(三菱重工業製)の部品を製造しているメーカーのうち、住友電気工業大阪市)など二十数社が戦闘機事業から撤退したり撤退を決めていることが分かった。F15の1代前の主力戦闘機で、老朽化したF4の後継となる次期主力戦闘機(FX)の選定が難航。11年のF2生産終了後は受注見通しが立たず、設備や要員の維持は難しいとの判断がある。関係者は「日本の国防にかかわる重要な問題」と危機感を募らせている。
日本航空宇宙工業会によると、日本の戦闘機生産は三菱重工を主契約者に、下請けは約1100社。だが、燃料タンク、風防ガラス、専用タイヤなどのメーカーが、既に事業から撤退したり、撤退方針を決めている。
住友電工は、機首のレーダーを覆う円すい状の部品「レドーム」を製造する国内唯一のメーカー。製造には高い技術力と経験が要求される。F15用燃料タンクなども生産してきたが、「防衛関連の事業は高度の技術力が必要とされながら成長性に乏しく、限られた人材や生産設備は民間用に振り分けるべきだと経営判断した」(広報担当)と説明。F2の生産終了時に防衛関連航空機事業から撤退する。
FXの機種選定は大幅に遅れている。防衛省は当初、現行の中期防衛力整備計画(05〜09年度)でFX7機を契約する方針を示し、企業側はF2用の設備と要員を振り向けることを想定していた。
しかし、防衛省が最有力候補としてきたF22は米国が禁輸措置を取っており、FXの契約は10年度以降に先送りされた。代替機種として検討されているF35も開発中で、導入までは時間がかかる。工業会幹部は「先行きの不透明感から撤退企業は増加傾向にあり、国内の生産・技術基盤が失われる恐れがある」と指摘する。
一方、国内生産の戦闘機は高額との意見も根強い。生産数が限られる中、ライセンス料など初期費用がかかって割高になるためで、防衛省には「完成品を輸入してもいいのでは」との声もある。【樋岡徹也、高橋昌紀】
 【ことば】日本の戦闘機
航空自衛隊が現在保有するのは、F4(生産終了81年)、F15(同99年)、F2(同11年予定)の3機種。60年代に導入されたF4は早期の退役が決まっており、防衛省は次期主力戦闘機(FX)を選定中。ロシア、中国が保有するロシア製スホーイ27などに対抗するため、ステルス性が高い米国製F22、F35などが検討されている。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091019k0000m040125000c.html

日本の場合、戦闘機事業に限らず、戦車も銃器も同様の問題を抱えている。
輸出できないからアメリカのような軍産複合体が無くて、代わりに大企業と数千社の中小企業が割に合わない商売として支えているのが現状なのだ。
国内調達分しか作らないから、少量生産・専用設計・製造なので「高いのは当然」なのに、受注した大企業に拠る下請けの中小企業への安売り圧力は高いし、機密保持契約だの契約関係は煩雑だわ、軍用品だから耐久試験が要求高いわと、デメリットが多い。
欧米のような軍需利権なんて無いに等しいのに、調達価格が高くみえるから、国民には儲かっていると勘違いされるという。
しかし、それでも国内で部品調達できるか出来ないかは、後方策源地となる米国が太平洋を挟んだ向こうで、仮想敵は中国・朝鮮半島・ロシアと目の前なんだから、有事には生死にかかわる重要問題となる。
特に、航空優勢は現代戦では海防上の命綱である。
制空権を奪われれば、潜水艦以外の水上艦艇は多大な行動制限を受けることになる。
「さっき壊れました、修理には船便で届く部品が必要です。でも空が奪われたので船便は止まってます」なんて事態は悪夢としか言いようが無い。その意味でも、F22の目が無いと判った段階で、さっさと魔改造ユーロファイターに決めていればよかったのに。