gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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アスラクライン 13 さくらさくら (電撃文庫 み 3-28)

アスラクライン 13 さくらさくら (電撃文庫 み 3-28)
一応の、一区切りとなる巻というか、夏目智春と水無神操緒のお話としての「アスラクライン」はこれで終了らしい。
ここまでグダグダに引っ張った作品の最終巻の割には薄いとは思ったんだ…。
以下、ネタバレ。
つくづく、三雲岳斗の最高傑作はデビュー作のコールド・ゲヘナであることを再確認し、それを含めて綺麗に終わらせる事のできた作品が皆無である事から、某ハイレグ巨大ロボット兵器の作者と同じで「話を終わらせる才能に欠けている」のだと諦めるに至った。
上記の作者同様に、「話の過程」はとても面白いあたりも似ている。
しかし、ケレン味というか、三雲作品の深刻な欠点である竜頭蛇尾感は、異常。
鳴り物入りで前巻で告げられた機械の神が、重力レンズで集光した太陽エネルギーだけであっさり焼き滅ぼされたときには、もう脱力感しか。
いきなり最初の方で脱童貞とか、脈絡なく黒崎朱浬の過去を自身の口で暴露とか、一巡目の操緒が唐突に現れて超弦重力炉を命と引き換えに吹き飛ばすとか、展開が安易な点は耐えられるが、ラスボスの処理までヤッツケとは思わんかったわ…。
この人の作品は、コールド・ゲヘナのように適当な所で未完のままにした方がいいんじゃないかとすら思ったが、未完のまま消えた面白い作品群を考えれば、グダグダなオチでもキチンと終わらせる方が万倍マシか。
とりあえず、いままでずっとお預けだった義妹のお話は期待しているので、一応続きは買う予定。
検索用:アスラクライン 13