gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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プログラマで、生きている: ググるな危険

その新人はやたらとGoogle検索に頼る人で、とにかくわからないことがあると、わたしに聞かずにGoogle先生に尋ねるんですね。

http://el.jibun.atmarkit.co.jp/hidemi/2009/11/post-9d2b.html

状況が限定的にしか書かれていないので、誰が悪いという話はしづらい。
が、新人よりこの筆者の方に問題を多く感じた。
何故なら、プログラマーの適性には「自分で調べて、自分で解決する能力」も確かに求められているからだ。

そのため新人の書いてくるコードは、つぎはぎというかちぐはぐというか、身についてない知識に振り回されてる感が満載でした。
そういう弊害を気にしつつも、自分で調べようとする気持ちは尊重するべきなのかなあ、と思ってとりあえず黙認していた

http://el.jibun.atmarkit.co.jp/hidemi/2009/11/post-9d2b.html

と気がついたなら、黙認せず、この筆者が新人のコードレビューを行って知識の補完を行うべきなのだ。
それが、上司の言う「面倒をみてやってくれ」なのだ。
質問しに来ないなら、「一日一回、○時に必ず質問をしに来い。無いなら何か質問を考えて持って来い」と言えば良いのに、自分からウロウロ御用聞きって…。そんなに仕事が暇か?

新人:「コンフィグファイルを検索してたらレジストリというのが出てきて、それを理解できないとコンフィグファイルの操作方法が分からないのかと思って……」
普通、「パラメータはコンフィグファイルに記述」という仕様を「パラメータをWindowsレジストリに書き込む」とは解釈しません。

http://el.jibun.atmarkit.co.jp/hidemi/2009/11/post-9d2b.html

この時点で、筆者が新人に対して十分な仕様書レビューを行って居ない事が判る。
おそらく、仕様書をポンと渡して作れと言ったレベルでもなければ、基本的な用語の不明をググって調べるなんて話にはならないはずなのだ。

最後に、わたしが新人の時に先輩から言われた言葉をご紹介させていただきます。
「自分で説明できないコードを1行たりとも書くな!」
間違うのはしかたありません。けれども、「自分はこう考えたからこう書いた」と説明できないコードを書いてはいけません。
1行たりとも!

http://el.jibun.atmarkit.co.jp/hidemi/2009/11/post-9d2b.html

この点は同意できる。
が、これまた原則論ではない。状況によっては先人が用意した実績ある関数群を流用するのは、コードの保守性と堅牢性を高める場合もある。
例えば、業務独自の複雑なチェック関数の中身を、実装者が必ずしも完全に理解している必要は無いのだ。(理解している方が望ましいけど…)
つまり、ケースバイケース。
キャリア20年で、このお粗末な新人教育っぷりを考えると、色々自分の事だけは「棚上げ」しているタイプの人じゃないかと…。