米ドルは今後も長く主要基軸通貨を維持＝ＩＭＦ対外関係局長| Reuters

［ワシントン　１９日　ロイター］　国際通貨基金（ＩＭＦ）のアトキンソン対外関係局長は１９日、米ドルは今後何年、あるいは何十年も世界の主要基軸通貨であり続ける見通しだと語った。
ＩＭＦのストロスカーン専務理事は２日前に、世界はいつまでも１国が発行する通貨に依存することはできず、ＩＭＦの特別引き出し権（ＳＤＲ）に基づく世界の新基軸通貨が生まれる可能性がある、と語っていた。
同局長は記者団に対し「専務理事は、ドルが何年も、あるいは何十年も主要な基軸通貨であり続けるとの見方を示した」と述べた。
また局長は、ＩＭＦは国際通貨システムに起きていることを定期的にチェックしているが、ＳＤＲが世界の基軸通貨としてドルに置き換わる可能性について本格的な検討に着手するということはないと語った。
さらに「今回の金融危機の間、ドルは資金の逃避先となり、投資家はリスク回避傾向が非常に強いときは資金をドル資産に移すことを好んでいた」と指摘。「このことは、米経済の強さと規模、米金融市場の流動性に基づき、ドル需要が非常に底堅いことを示している」と述べた。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12569320091120

実際、米国がデフォルトして破産するか、世界大戦でも起きる規模の大混乱か、世界政府の発足に匹敵するような力づくの大統合でも発生しない限り、既に人類の制御下に無い「世界経済と言う名の怪物」の血肉として組み込まれてしまった「米ドル」を基軸通貨から外すというのは、難しい。
日本の鳩ぽっぽ政権と違うのは、彼らが本気で米ドルを基軸通貨から外すと明言するのは、実際に実行段階になってからだろうことだ。