gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com(朝日新聞社):土用の丑、今年はウナギ品薄? 養殖用稚魚が記録的不漁 - 食と料理

今年の「土用(どよう)の丑(うし)」(7月26日)には、国産のウナギが品薄になるかもしれない。ウナギの稚魚が不漁で養殖の開始時期が遅れ、多くが市場に出せるほど成長していないからだ。すでに卸値はじりじりと上がっており、関係者は気をもんでいる。
「値段を上げれば、お客さんの足が遠のく。それでなくても消費者のウナギ離れが進んでいるのに……」。大正時代創業のウナギ料理店「志津可(しづか)」(大阪市北区)の店主、樽野(たるの)博明さん(63)は厳しい表情でそう話す。
今年初めから同店の仕入れ値は上がり始め、すでに昨年暮れの2割高。土用の丑に向けて、さらに上がるのは必至だが、卸業者に頼み込み、仕入れ量は何とか確保した。「営業努力で何とかするしかない」
高値を招いている稚魚のシラスウナギの不漁は深刻だ。漁期は12〜4月ごろ。農林水産省のまとめでは、ここ20年間の平均漁獲量は16.5トンだが、今季は3月までに6トン余り。4月にやや持ち直したものの、計9.2トンにとどまった。
日本養鰻(ようまん)漁業協同組合連合会静岡市)によると、わずか0.2グラムの稚魚を出荷できる200〜300グラムのサイズにまで養殖するためには半年以上かかるため、年初の不漁が丑の日前後の出荷量に影響するという。高値を嫌った養殖業者が一時買い控えたことも影響し、全国的に養殖池に入れられた稚魚は少ないという。担当者は「2月以降に池入れしたウナギの多くは土用の丑に間に合わない」とみる。
昨年、ウナギ養殖生産量が全国一だった愛知県。一色うなぎ漁業協同組合によると、仕入れ価格は1月中旬には昨年の2倍近い1キロあたり155万円にまではね上がった。担当者は「土用の丑向けの出荷量は、去年に比べて2割5分ほどしか出せない状況」と話す。高値は避けられず、大阪市の卸売会社「大巳(だいみ)商店」の担当者も「土用の丑の頃は5月時点の価格の1.4倍ほどになるだろう。記憶にないくらいの高値になるかも」と話す。
東京都目黒区の料理店「八ツ目や にしむら目黒店」の松本裕美さん(48)は「土用の丑のウナギを楽しみにしているお客さんのためにも、今年は値上げせずに踏ん張る」と話す。
名古屋市の卸売会社「中部水産」の神谷友成・販売促進部長(53)によると、ウナギは卸業者と小売りが直接価格交渉する取引が主流で、高騰を抑える工夫の余地はあるという。「品薄だからと言って、価格を一時的につり上げ過ぎると客離れを招き、その後、値崩れを起こす。それを避けるため、出荷量など、例年より一層難しい取引先との調整が必要だ」と語る。(向井大輔、田村隆昭、宮嶋加菜子)

http://www.asahi.com/food/news/TKY201006150229.html

元々品薄だった所を、中国産を国産として埋め合わせて増大する需要に対応していたわけで。
中国産毒鰻と産地偽装問題で、一気に消費が落ち込んでいるけれど、元々流通量の1割以下しか生産してなかった国産鰻なので、慢性的に足りていない。
だからこそ、稚魚の不漁で更に値上がり、と言う話なんだろうが、正直、土用の丑に拘る気が無からなぁ…。
金のある人は、季節物だし、値上がりしても食うから今更の客離れは無いと思うよ。