gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中日新聞:次期戦闘機 予算計上へ 来年度防衛費、3機種に絞る:社会(CHUNICHI Web)

次期戦闘機(FX)の選定作業を進めている防衛省は、来年度の防衛費にFX数機の購入費を盛り込む方向で最終調整に入った。総額1兆円近い「巨大航空商戦」の入り口となる機種選定には、米政府の意向や防衛産業の思惑が複雑に絡む。菅政権にとって「第2の普天間問題」ともいえる難問となりそうだ。
候補機種は当初の6機種から、米国のF35(ロッキード・マーチン社)、FA18E/F(ボーイング社)、欧州共同開発のユーロファイター(BAEシステムズ)の3機種に絞り込まれた。
機種選定の基準となる要求性能を公表すれば、選定作業が本格化する。防衛省は要求性能を3機種すべてに該当する「(レーダーに映りにくい)ステルス性を持つ多目的戦闘機」とする方向だ。
世界一高価とされた準国産のF2戦闘機(約120億円)を上回る1機150億円前後の超高額機となる見通し。数年かけて2個飛行隊分(約50機)を導入する。年末の予算案決定までに機種が決まらない場合、予算枠だけ確保して機種決定を先送りする手法も検討されている。
中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010062690092015.html

…しかし、なんというか、三機種とも一長三短くらいあって、F4の機体寿命が本当に限界という物理的制約がなければ、どれも選びたくないというのが現実。
■F35…F22を除く最も完成に近い第5世代戦闘機。しかし未完成、ライセンス生産不可、一番高い、改造できない、購入可能時期も不明。…そもそも完成できるのか?
■F18E/F…完成機が存在する。ラ国ももしかしたら可能な第4.5世代戦闘機。しかし、所詮は枯れた4世代機の改修でロー機だから性能もF15E以下、ステルス性能は3機種中最低、かつ艦載機なので余計な装備が多い、騒音が激しい、それでいて値段は2番目に高い。コレを買うくらいならF−2増産した方が100倍マシという「コレジャナイ戦闘機」
■EF2000…完成機が存在する。前面RSCはF18E/F以下で、ラ国、改造OK、しかも比較的安価な第4.5世代戦闘機。しかし、欧州機なので整備や設備の問題で初期投資が高い、マルチロールのトランシェ3は開発遅延中、日本の求める邀撃機としての性能は微妙、魔改造OKといっても改修箇所はBAEに教えなければならず、BAEがその改修機をアジア各国に売り捌く可能性がある。また小型機の為に改造余地が少なく、再設計レベルの大改造無しでは日本の要求する邀撃能力を確保できるか微妙であり、そんな暇は無い。
トドメは、タイフーン内で使用されているアメリカのパテント利用をアメリカがOKしないと、土壇場で「やっぱり駄目でした」という可能性がある。
…もうね、こうなると火中の栗を覚悟でF35以外は選択肢が無いっちゅーねん。というオチ。
個人的には、この中で選ぶとすれば、EF2000を魔改造というのが将来を含めて一番良いのは間違いないと思うのだけれど。