gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

東京新聞:防衛省 新型対艦ミサイル開発:社会(TOKYO Web)

防衛省が本年度防衛費で二十三億円を投じ、F2戦闘機から発射して艦艇を攻撃する超音速空対艦ミサイル(XASM3)の開発を始めたことが分かった。超音速のため迎撃するのは不可能に近く、空母建造を急ぐ中国海軍に対抗する狙いとみられる。(編集委員・半田滋) 
XASM3は高性能な対空火器を搭載する艦艇を攻撃するため、音速の三倍以上で飛行する。これまでの空対艦ミサイルのASM1やASM2は亜音速で、艦対空ミサイルや機関砲で撃墜される可能性があった。
総額三百二十五億円かけて試作と試験を繰り返し、二〇一六年度までに開発を終え、量産化に移る見通し。
超音速の空対艦ミサイルは米国やロシアにもあるが、いずれも特大で爆撃機に搭載する。憲法九条の制約から「攻撃的兵器」を持てない自衛隊は長距離爆撃機保有できないため、ミサイルの小型化を模索。戦闘機に搭載できる全長六メートル、重量九百キロのXASM3の開発に踏み切った。
一方、一五年までの空母建造を目指すとされる中国海軍は、既に対空・対艦能力に優れたソブレメンヌイ級駆逐艦四隻をロシアから購入、さらに防空能力が高いイージス艦に似た国産駆逐艦の「蘭州」「海口」を就役させた。XASM3は、空母を警護するこれらの駆逐艦に対抗するが、防衛省は「特定の国を想定していない」としている。
海軍力強化を進める中国の艦艇は、沖縄近海を抜けて太平洋へ進出し、海上自衛隊との間で緊張が高まっている。XASM3の開発により、航空自衛隊東シナ海や太平洋の「覇権争い」に参加する形となる。
XASM3の特徴は、精度を増すため、自らレーダー波を出す一方、敵艦艇の出すレーダー波を探知して飛ぶ複合誘導方式を採用したこと。推進装置はロケットとジェットを組み合わせたインテグラル・ロケット・ラムジェット(IRR)を搭載している。
東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010072190070555.html

この新聞社は東ペキン(北京)新聞社と名前を変えたほうが良いんじゃないかと。
「中国の太平洋進出」は「日本が東シナ海制海権を喪失」しないと無理な話だから、「覇権争い」じゃなくて「領海防衛」だろうに。
あと中国が「対艦中距離弾道ミサイル」というゲテモノを配備して日本近海でのアメリカ空母は即時撃沈できると息巻いてる話は完全スルーですか、そうですか。
現在、日本が現在保有している93式空対艦誘導弾は、名称からも判るとおり制式採用が93年であり、約20年の兵器サイクルを考えれば、ミサイル開発は中国とか関係なく、戦力維持に必要な話だ。
量産化が2016年と言うなら、むしろ「3年遅れた」と言うべき。
実際、まるで中国の対応に煽られて、慌てて開発したように見える記事だが、次期空対艦誘導弾の開発研究は、1990年からスタートしているし。