gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国が空母5隻建造へ 空母は2015年に稼働=中国メディア 2010/11/27(土) 13:23:02 サーチナ

中国網日本語版(チャイナネット)によると、中国初の空母『ワリヤーグ』(元旧ソ連製)の改修が完了間近で、2011年に進水できる見込みだ。
軍事専門家は、中国は5つの空母戦闘群を配備し、2015年までに海上軍事活動を開始する予定で、空母の空中打撃力についてあらかじめシステムおよび戦術の訓練を行うと見ている。これは、10年珠海エアショーで姿を見せた最新戦闘機が、実際に空母から離陸する日がそう遠くないことを意味している。
中国はここ数年公海での活動を活発化しているが、海軍については、まだその核心的要素に欠けている。しかし、この状況は、まもなく変化を見せる。中国は正式発表を控えているが、すでに国内初となる空母建造に着手している。まだ全面的な稼動状態ではないが、早くて来年には進水できる見込みであるという。
また、それは前ソ連製の空母であり、現在中国東北部の港都市、大連で改修を行っているという。米国際評価戦略センターの中国軍事問題専門家であるリチャード・フィッシャー(Richard Fisher)氏は仏通信社のインタービューを受けた際、ペンタゴンは中国初の空母が2015年に行動を開始すると予測していると発言した。
フィッシャー氏は、「この予測は比較的妥当なものである。その時期が来れば、中国は十分な艦載機の連隊を持ち、空母戦戦略を発展させ、戦闘戦術を策定しはじめるだろう。」また、中国は香港と日本のメディアに対し、2隻の核動力空母を含む空母艦隊5隻以上の建造を予定していることを明かした」と述べている。(つづく 編集担当:米原裕子)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1127&f=politics_1127_005.shtml

確かに、進水が2011年の空母が戦力化されるのが2015年、妥当な数字だと思う。
アメリカなら。
ソビエトから中国に売却されたアドミラル・クズネツォフ級は、一度は進水(1988年)までこぎつけたものの、ソビエト崩壊で予算が尽きて竣工に至らなかった艦であり、中国にスクラップとして売却(1998年)される際に、カジノに使うといいながら、「再使用」を前提として主機関を撤去せず、電装系やパイプを切断するなどの、比較的容易に復旧できる状態で売却されている。
にもかかわらず、中国へ回航されて(2002年)からまる3年も放置され、修理開始(2005年)から4年経っての「再進水」(2009年 艤装ドックヘ移動)、そして艤装は、今年の3月から開始。
既に搭載してあった機能復旧だけで4年掛かった中国が、空母機能に関しては「艤装前」だったワリヤーグから「パク」る訳にも行かないので、自前で開発するか、ソビエトから購入するしか無いわけだが、艦載機の購入ですらロシアに断られる「パクリ国家」だから、現物を供与してもらえる可能性は低い。
つまり、以前にロシアから買った「ウリヤノフスク級(未完の原子力空母)の設計図」から現物なしで作るしか無い。
となれば、ワリヤーグを試験艦として何度も改修を繰り返す事になるだろう。
本当の意味で戦力化できるのは、最低でも10年以上を見ないと。
…その前に、莫大な空母の維持費と改修費に音を上げそうだけど。(残る4隻も2015年には竣工済みの予定なんだから)
加えて、中国は「マッハ7以上で対艦弾道弾をぶち当てるからアメリカ空母は無力www」と言い放っているが、弾道弾すら迎撃が可能なイージス艦に周囲を固めさせているアメリカと違って、中国には弾道弾防御手段が無い。
つまり、自分が自信満々に咆えている攻撃手段に対して、これから配備する自身の空母群は無力なのだ。
この辺りの整合性を取る為にも、あと5年というのは、どう考えても足りない。(日本がMD技術を流出させない限り…まさかミンス党…)
まあ、「アメリカと日本とロシアを相手にしない限り」、2015年時点のワリヤーグでも、周辺国へ多大な軍事的圧力を掛けられるから、それを以って「戦力化」と言えるとは思うけど、その場合、アメリカが数発の「弾道対艦ミサイル」を売却するだけで無力化できる素敵な「機動艦隊」だよなぁ…。