gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ファイル共有ソフト:ノード数でWinnyは半減、Shareは3分の2以下 - CNET Japan

コンピュータソフトウェア著作権協会ACCS)は2月4日、2010年12月に実施したファイル共有ソフトのクローリング調査の結果(PDF)を発表した。今回は、これまでの「Winny」と「Share」に加え、「PerfectDark」の3種類を対象にしている。
調査結果によると、Winnyに接続しているノードが1日あたり約6万台(2009年10月調査では14万台)、Shareが約13万台(同21万台)という結果となり、WinnyとShareはともに大きく減少した。流通するファイル全体に対する著作物と推定されるファイルの割合は、Winnyが47.4%、Shareは53.6%、Perfect Darkは65.0%だという。
ノード数の減少については、著作権団体などが加盟する「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」で実施してきたメールによる注意喚起活動などの広報啓発活動、著作権法の改正、刑事摘発の実施などの効果であると評価できるとしている。その一方で、著作権侵害の規模としては現在も大きく、コンテンツビジネスを阻害する深刻な問題であることに変わりはないとしている。

http://japan.cnet.com/news/business/20425987/

むしろ未だにWinnyが6万ノードも生き残っている事に驚いた。
しかし、最盛期にはWinnyだけで100万ノード以上、Shareや他のP2Pもあわせれば150万ノード近くにも達していた訳で、80〜130万人くらい「著作権侵害ユーザ」が減った訳だが、コンテンツの売り上げMAXが当時より80万本以上あがったという話は、全く聞きませんね。
どの辺りが「深刻な問題」なのか、コンテンツの売り上げ総額とノード数の相関をちっと比較してみ?
日本で政治が全く良くならないのは、このように「最初に決め付けた理由」に固執して、間違いを認めず、無駄な努力に血道を上げるからだと思う。
数字があるんだから、きちんと客観的な評価をして、正しい対応をすれば、問題は解決していくと思うのだがなぁ…。
多分、海賊版撲滅に使う金と労力を減らし(ゼロにしてはいけない)て、その分、コンテンツの内容向上や宣伝に使うほうが、プラスは大きいと思うよ。
追記:経済産業研究所、「YouTubeでのアニメの私的配信はDVD売り上げを増加させる」という論文を公開 - スラッシュドット・ジャパン

hylom 曰く、

TorrentFreakで取り上げられているが、日本の経済産業研究所の田中辰雄氏が、「ネット上の著作権保護強化は必要か−アニメ動画配信を事例として」という論文を公開している。興味深いのが、「YouTubeを典型例として私的コピーによる著作権者の収益減少は限定的であり、場合によっては著作権者の収入を増やすこともある」という分析だ。
論文では、2007年10月〜2008年6月までの9ヶ月間に放映が開始されたテレビアニメを対象に、YouTubeおよびWinnyによる私的コピー数がDVDの売り上げやレンタル回数にどう影響するかを分析している。さまざまな分析が行われているが、分かりやすい傾向としては「YouTubeに違法アップロードされたファイルを放置してもDVD売り上げ、レンタル回数ともに減る傾向はなく、むしろDVD販売を増やす効果がある」「テレビ放映後にYouTubeにアップロードされたファイルを削除するとDVD売り上げは減る」「Winnyでのファイル交換数が増えるとレンタル回数は減るが、DVD売り上げへの影響はない」などが挙げられている。
これを受けて論文では、「著作権者は私的コピーをあまり気にすることなく、ネット配信に乗り出すべき」「Winnyへの対策は安い料金でほぼDRMなしでの作品配信が効果的」と述べている。

http://slashdot.jp/yro/article.pl?sid=11/02/05/0357253

別にこれは「だから違法配信を見逃せ」という話ではないので注意。
でも、著作権者が血道を上げている方向性にメリットが無いと言う証拠の1つだと思う。
個人的には、ニコニコあたりに放映と同時に作品を低画質でUPし、「ずーっと置いておく」のは、撒き餌と割り切ってやっても良いんじゃないかと思う。
作品に色々と伏線を仕込むような話だと、「あの話をもう一度見るか」という需要は常にあるのだが、少額でも有料だと見る気が失せるので。
レンタル回数の減少については、著作権者にとっては「痛くも痒くもない」しなw (鬼)