asahi.com（朝日新聞社）：ロシア大統領、北方領土部隊を近代化へ 菅首相発言受け - 国際

【モスクワ＝副島英樹】ロシアのメドベージェフ大統領は９日、セルジュコフ国防相らに会い、北方領土の軍事力について「必要で十分、かつ現代的でなければならない。ロシアの一部として不可分の島々の安全を保障するためだ」と述べ、近代化を進める意向を示した。ノーボスチ通信が伝えた。
大統領が会談したのは国防相とバサルギン地域発展相で、２人は北方領土を訪問したばかり。大統領は北方領土を「ロシアが主権を持つ領土だ」と強調した上で、「戦略的なプレゼンスを強化するため、あらゆる努力をする」と述べた。北方領土の国後島と択捉島には国防次官、国防相が相次ぎ訪問し、部隊の装備更新などに取り組む姿勢を見せていた。北方領土には２千〜３千人の部隊が駐留している。
大統領はさらに、北方領土のインフラ整備などについても「協力を侮辱的だと考えない国々と協力する用意がある」と述べ、中国や韓国と協力関係を深める考えを明らかにした。菅直人首相が７日に大統領の北方領土訪問を「許し難い暴挙」と述べており、今回の発言には、１１日からの前原誠司外相のロシア訪問を前に日本側を牽制（けんせい）する狙いがあったと見られる。

http://www.asahi.com/international/update/0209/TKY201102090459.html

ロシアも、中国や韓国、北朝鮮同様に、「話の通じない相手」だから、冷戦時代と同様に、能力で相手の妄動を押さえつけ、利で釣らない限り、話は進まない。
ロシアにとっては不便な不凍港と漁場くらいの価値しかなかった北方領土が、時代が下って海底資源の存在から戦略的価値が上がり、そしてミンス党政権になって、中国と日本の間に急速に緊張が高まって東アジアが不安定になっている。美味くすれば二次大戦末期に掠め取った北方領土同様に、北海道や東北を掠め取れるかもしれないとなれば、戦力を増強するのも当然だろう。
国際社会に於いて、非武装中立なんてのは妄想に過ぎないのに…。