gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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CNN.co.jp:リビア政権と反体制派の攻防続く 国際社会は圧力強化

トリポリ(CNN) リビア東部のアジダビヤ近郊で2日午前、反体制派に占拠された軍基地が、軍戦闘機による爆撃を受けた。部族指導者が匿名を条件に語った。国際社会からは人道危機を懸念する声とともに、最高指導者カダフィ大佐に退陣を迫る圧力が強まっている。
同部族指導者によると、アジダビヤでは若者が結集し、自衛のため戦闘区域へ向かっている。東部では軍兵士らの離反が目立ち、反体制派が数カ所の基地を占拠したが、政権側が反撃に出ているとみられる。
東部ブレガの住民によると、政権側は2日、同市の奪還を図ったが、反政府派がこれを退けた。戦闘で死者が出たとされるが、その数は明らかでない。一方、首都トリポリは依然として政権側の支配下にある。
国連総会では1日、国連人権理事会の理事国としてのリビアの資格を停止する決議案が採択された。理事国の資格停止は史上初のケース。潘基文(バン・キムン)国連事務総長は採択を歓迎し、同国に「民間人に対する暴力の即時停止」を求めるとともに、言論、集会の自由をはじめとする基本的人権の尊重を訴えた。
潘事務総長はまた、「地域社会を脅かす犯罪集団に武器庫が開放されている。政権側の部隊が平和的なデモ隊に向けて無差別に発砲し、東部の基地を爆撃したとの報告もある」と述べ、2週間近い暴力による死者は1000人を超えるとの見方を改めて示した。さらに、西部では政権側と反体制派の衝突が続き、「超法規的な殺りくや拘束、虐待」が指摘されていると語った。避難民の増加や食料不足にも重大な懸念を示した。
一方、カダフィ大佐の後継者と目される次男のセイフルイスラム氏はCNNに、反体制派は「指導者が誰なのかはっきりせず分裂している」ため、交渉が混乱状態にあると語った。同様の声は米当局者らの間でも聞かれ、ある当局者は匿名を条件に「(反対政府派の)指導者が誰なのかが分からず、それが米国からの支援を難しくしている」と述べた。

http://www.cnn.co.jp/world/30001999.html

最終的に国連の平和維持軍が出張ってカダフィが失脚する事は、ほぼ確定事項だけれど、反体制派は戦車やヘリ、戦闘機といった兵器・重火器の保有量で政府軍に全く対抗できない状況らしいから、国連の軍事介入が遅れれば遅れるほど、死人が増えると言う罠。
しかし…。

ロイター通信は1日、米国家安全保障会議(NSC)のビーター報道官が、リビアの反体制派への武器供与について「判断するには時期尚早」と述べ、現時点で米国に具体的な計画がないことを明らかにしたと報じた。
別の米政府当局者は、反体制派の足並みがそろっておらず、米国やほかの国が支援のためにやりとりできる指導者が見当たらないとも説明した。
リビア情勢をめぐっては、反体制派に渡すための武器を搬入したり、反体制派への武力弾圧などを防止したりするため同国上空に飛行禁止区域を設定することが議論されており、欧米諸国が調整を続けている。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110302/amr11030208110002-n1.htm

リビアの石油利権は、イタリアを始めとした欧州がガッチリ握っており、アメリカにとっては介入しても旨味は無い。
革命後に、しっかりとした地位に付く「人間」に恩を売れるならともかく、「革命軍」という勢力に恩を売っても、返してもらえるモノは無いに等しいからだ。
この程度の冷徹さが外交には必須なんだけど、日本の政治屋は土下座するか、金を出すかしか選択肢が無いと言うのがね…。