gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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最大電力需要、余力6・8%の危険水域に : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

29日の東京電力管内の最大電力需要は、午後2時台に、4570万キロ・ワットを記録した。
同日の最大供給力4900万キロ・ワットに対する使用率は93・2%に達し、東日本大震災後、最大となった。
(2011年6月29日16時37分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110629-OYT1T00750.htm?from=top

今日は、暑かったしなぁ。
6月でコレだと、猛暑になりそうな7〜8月は計画停電を避けられそうに無いな。

東電、電力使用率を情報操作 恣意的に数値を高く見せる
植田武智 20:25 06/24 2011  
駅構内にある「東電の本日の電力使用状況」。使用率が1時間ごとに更新される。冷暖房が不要の5月の涼しい日でも80%を超える日があり不自然だった
Yahooや東電のホームページ、駅の電子掲示板などで表示されている「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされていることが分かった。「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、実際より15%も上乗せされている日もあった。この指摘に対して東電は「確かに『本日のピーク時供給力』というのは分かりにくいですね。それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」と認めたが、「今後7〜8月と需給がひっ迫してくればおのずと本当の上限値に近づきます」と、恣意的な目安に過ぎない数字をピークだと偽り続けている責任など、知らぬ顔だ。

◇電力使用率100%を超えたら大停電の可能性
いまや福島原発の処理をめぐる問題について、東京電力の言うことをそのまま信じる人はいないだろうが、夏の電力需給の情報については鵜呑みにしている人が多いのではないだろうか。
駅などの電子掲示板では、常時「電力使用状況グラフ」で電力使用率80%などと表示されている。いわゆる「見える化」で、国民の節電努力の目安として使われている。
電力使用率が100%を超えた場合、大停電になるため、それを防ぐために計画停電が再開されると言われ、グラフ表示で注意喚起すること自体に異論はない。
3月の計画停電の時の経済産業省資源エネルギー庁の説明(左図)でも、「電力会社は需要(消費)に対して供給(発電)を瞬時瞬時に合わせている。しかし電力会社の供給能力を超えて供給することはできない。需要が供給能力を超えてしまった場合、予測不能な大規模停電を招く可能性あり」と説明されている。
2008年の中越沖地震柏崎刈羽原発がすべて運転中止をした際に節電を求めた東電の説明でも
「Q.電力需要が供給力を上回るとどうなるのですか? A.電気はためることができないという性質をもつため、供給力に対し需要が上回ると、周波数が徐々に低下していき、最悪の場合、停電に至ることになります」と説明されている。
◇東電のピーク供給量は恣意的に操作されている?
しかしその前提は、公開されている情報がホンモノである場合だ。
東電の「電力使用状況グラフ」の中で表示されている「ピーク時供給力」には、いろいろ疑わしい部分がある。
3月の震災で福島第一原発を含め多くの発電施設が損傷し、東電の発電能力は著しく減少した。それを徐々に復旧させることで供給能力を高めてきている。
過去の記者発表をみると3月24日の供給力は3650万キロワットで、その段階での7月末での供給力予測が4650万キロワットだった。それが4月15日発表では7月末までに5200万キロワット、5月13日発表では5520万キロワットまで供給力を上げる目処が立ったと発表されている。
6月6日のプレスリリースでは、6月1週目で4350万キロワット、2週目4710万キロワット、3週目で4870万キロワット、4週目4960万キロワットと、確実に積み上げられている。
供給力があがるのと連動して、毎日発表される「本日のピーク時供給力」も右肩上がりに上昇するはずだ。

http://www.mynewsjapan.com/reports/1453

世の中には、こんなアホな記事に踊らされるアホが多いが、最初から東電は「予測される電力量に応じた供給を計画的に行う」と明言している。
24時間365日、常に設備の100%を使えると本気で思っているのだろうか、この文系馬鹿は。
機械と言うものは、適切な整備と点検が欠かせない。
そして、整備と点検は、きちんと計画を立てて実施するものであり、場当たり的に行うなんて不効率だし、どこで行き詰るか知れない危険な事はしないのである。
だから、毎日「最大供給能力」が変動していたなんて、当たり前すぎて疑問にも思わなかったのだが、文系馬鹿は、一度積みあがった最大供給能力は、絶対減らないものだとでも思っていたようだ。
簡単に言えば、使用率が90%を越える、というのは東電の電力予想が「外れた」という意味であり、例年の統計から算出している予想が高めに外れるという事は、「例年より暑くなる可能性」を示唆すると読み取るべき話なのだ。
夏にもならず、企業や民間問わずに節電が進められているにも拘らず、ピークが4570万kWに達した。
そして、東電は全ての設備を全力で回しても5520万kWしか発電できない。
…こりゃ、夏は計画停電確定だな、と。