gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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韓国、露製「T50」に興味示す 中日に対抗する戦闘機に_中国網_日本語

韓国が第三段階のF-X(次期主力戦闘機)選定条件を調整したことで、ロシアの第5世代戦闘機「T-50」もその候補となった。ロシアの週刊誌が3日、伝えた。
韓国・朝鮮時報が明らかにしたところによると、ロシアの航空産業は積極的に輸出競争に参加しようとしている。航空大手スホーイ社は、韓国空軍向けに近代化戦闘機を供給する競争に参加し、第5世代戦闘機「T-50」を推薦する意向を示した。韓国国防省の担当官によると、韓国空軍の戦闘機60機、総額78億6千万ドルの契約を争うのは米ロッキード・マーティン社のF-35 ライトニング II、ボーイング社のF-15SEサイレント・イーグル、ユーロファイター社のタイフーンになるだろうと話していた。だが、より多くの企業が競争に参加できるよう選定条件を調整したことから、欧州のEADSとロシアのスホーイ社も競争入札に参加するという情報がある。
◇米国に圧力をかけるためか?
韓国側が発表した競争入札製品リストにはいくつかの疑問点がある。韓国はなぜ大規模に入札募集範囲を拡大したのか。韓国は一体どんな航空機を必要としているのか?ロシアの大型戦闘機「T-15」はまだ使用準備段階まで進んでいない。米国の第5世代軽量戦闘機「F-35」も実用段階には入っていない。欧州の第4世代戦闘機「タイフーン」は最新型電子設備を搭載していない。米国の新型製品「サイレント・イーグル」はステルス性能や近代的な電子設備を搭載しているが、第4世代に属している。
各段階の競争入札状況を見ると、韓国空軍が必要とするのは第4世代+、或いは第4世代++の大型多目的戦闘機で、かつ地上/海上の目標を攻撃するのに必要なすべての設備を搭載している戦闘機であることは明らかだ。ところが、韓国は第5世代戦闘機にも関心があると発表、これには理解に苦しむ。或いは、韓国はこうした行動を通じて米国に圧力をかけ、値段交渉を有利に運ぶか、より先進的なF-15Eを供給させようとしているのかもしれない。
◇アジア情勢を考慮してのことか?
最近、韓国の指導者の政策決定に影響する他の要素が浮かび上がっている。第三段階F-X計画はすでに数年続けて約束の資金が得られず、今頃になってようやく「気前よく」資金が割り当てられた。突然どうして?その動機は?
その原因は実は明白で、特別に強大でもないのに常に非友好的な朝鮮に対抗する必要があるほか、韓国は軍事力を急速に拡大する中国への対応も考えざるを得ない状況になっている。今年初め、中国は国産第5世代戦闘機「殲-20」の試作機を公開、地域の空軍力の潜在的バランスが少し崩れた。こうしたことを背景に、本国の空軍装備、航空機の問題に非常に関心を抱くのは自然なことだ。第5世代戦闘機の配備を計画しているのは中国だけでなく、日本もF-22は入手不可能とはいえ、米国のF-35にすでに照準を定めたようで、国産戦闘機「ATD-X」の開発も継続している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月9日

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2011-08/09/content_23173881.htm

以前取り上げた韓国の飛ばし記事を、中国がリツイートしたみたいな。
まあ、ロシアとしては少しでも多く売りたいだろうから、売れるなら売りたい(ただし中国以外)だろうけど、韓国としてはどう見てもF35かF15SEを安く売ってもらうための当て馬でしかない。
予算が「総額78億6千万ドル」って、日本円にしたら「たったの6000億円」程度であり、調達機数が60機だと、一機100億円。これでは最新のF35どころか、元々調達予定のF15SEだって買えない。
安価なロシア製なら、多分1機100億円以下で買えるだろうが、伝統的にエンジンが消耗品なロシア製は維持コストまで考えると、実はあんまり安くない。(ロシアから高価なエンジンを買うのが嫌で、中国はリバースエンジニアリングしてデッドコピーを使っている。もちろんロシアは怒った。元々エンジンで儲ける予定だったから)
当然だが、アメリカはそういう事情を把握しているので、当て馬になっていない。
これがインドとかのロシア製兵器を導入した実績のある国ならともかく、韓国でロシア製兵器を導入したのは、借金のカタで手に入れたものだけである。
しかも、交換部品の調達をケチって、稼働率は極めて低いものになっているらしい。*1
そんな状況で「ロシア兵器を買っちゃうニダ(チラッ)」とかやっても、「できるもんならやってみな」と笑われるし、もし買ってしまったら、在韓米軍を引き上げられても文句が言えないレベルの行為。(同じNATOの欧州製ならともかく、中国・ロシア製の導入は、軍事同盟国として裏切り行為だから)
…まあ、つまり「ありえない」という話だ。
閑話休題
日本がF35を買うことは決まっているが、今次FXとは限らない。
元々、次々FXであるF15代替はF22が駄目ならF35が最有力だった訳だし。