gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ユーロが反落、欧州経済の先行き不透明感根強い−ドル・円76円後半 - Bloomberg.co.jp

9月30日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場では、ユーロが反落。ドイツ議会で欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充案が可決されたことを受けて、海外市場ではユーロが買い戻されたものの、ギリシャ財政再建をめぐる不透明感を背景に域内経済の先行き懸念が根強いことから、ユーロの上値は限定的となっている。
ユーロ・円相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=104円93銭と、2営業日ぶりの水準までユーロが値を戻したあと、徐々に上値が抑えられ、いったん103円台後半まで下落。104円台前半で日本時間朝の取引を迎えている。ユーロ・ドル相場も海外市場で1ユーロ=1.3679ドルまでユーロが上昇していたが、一時1.35ドル台半ばまで押し戻され、日本時間朝は1.35ドル台後半で推移している。
三菱東京UFJ銀行の武田紀久子シニアカレンシーエコノミスト(ロンドン在勤)は、EFSFをめぐって、域内最大大国のドイツと一番渋っていたフィンランドで滞りなく承認されたことの安心感はやはり大きいとして、「とりあえず悲観ムードの拡散に歯止め」がかかったと指摘。ただ、「本質的な解決には非常に時間がかかる」とし、市場が欧州中央銀行(ECB)の利下げも織り込み始めている面もあり、引き続きユーロが緩やかに下げて行く展開を見込んでいる。
一方、ドル・円相場は、EFSFの拡充期待や、米経済指標の強含みを背景に海外市場でリスク回避の動きが緩和し、一時1ドル=77円03銭と、15日以来の水準までドル高・円安が進行。その後は76円台後半に値を戻し、日本時間朝は同水準で取引されている。
■海外市場では楽観ムード強まる
ドイツ連邦議会(下院)は29日、523対85で、EFSFに国債購入や銀行への資本注入、財政難国への予防的な与信枠設定を認める案を可決した。これにより、ドイツがEFSFに提供する保証は2110億ユーロと、これまでの1230億ユーロから増加する。
これを受けて、前日の欧州債市場では、ギリシャ国債が上昇し、他の高債務国国債の上げをけん引した。
また、米国で29日に発表された経済指標では、4−6月の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)確定値が前期比年率1.3%増と、改定値(1%増)から上方修正されたほか、先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が前週から3万7000件減少するなど、良好な内容が目立った。
29日の米国株式相場は、指標結果を好感して、ダウ工業株30種平均が2営業日ぶりに上昇し、一時は上げ幅が260ドルに達した。株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は低下している。
ギリシャ財政再建の進展見極め
一方、欧州連合(EU)と国際通貨基金IMF)、ECBが派遣したいわゆるトロイカ代表団は29日にアテネ入りし、ギリシャ財政再建策の進展状況に関する査定を再開した。
アテネでは少なくとも5つの省庁などの政府の建物が政府に抗議する市民によって封鎖されたとの報道もあり、緊縮策の行方には不透明感が根強い。
また、ドイツではこの日、8月の小売売上高指数が発表されるが、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想では、前月比で0.5%の低下が見込まれている。
来週10月6日には、ECBの金融政策決定会合が予定されており、市場では、ギリシャ財政再建や域内の景気動向を慎重に見極める動きが続きそうだ。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aKVZIaCEIZu0

EFSFが速やかに可決されたというのは、確かに好材料なのだが、この4400億ユーロを使って、EUがFXのような○倍界王拳(レバレッジ)運用をする気らしい。
参考:NY市場 独経済技術相 EFSFへのレバレッジ活用は望んでいない | 為替ニュース | Klugクルーク - FX投資家向けの為替ニュース・相場コラム・経済指標カレンダー
この記事は、ドイツがそれに反対しているというもの。
当然FXと同様のリスク、仮に5倍のレバレッジを掛ければ、手持ちの5倍の利益が出る代わりに、手持ちの5倍の損が出る。
通常の運用取引では、出したお金以上の損はしないのだが、レバレッジ運用では一撃で破産しかねない大損もありうる。
見かけ上、市場に資金が4400億ユーロの5倍流動するので、その分はユーロ安+インフレが進行する。
これだけのリスクを抱えなきゃならん状況だといえば、ヤバさが判ると言うか。