CNN.co.jp：中国初の実験機打ち上げ、宇宙ステーション建設へ第１歩

北京（ＣＮＮ）　国営新華社通信によると、中国初の無人実験機「天宮１号」が２９日に北部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。同国の宇宙ステーション建設に向けた重要な一歩となる。
天宮１号は運搬ロケットの「長征２号ＦＴ１」を使って打ち上げられ、新華社によると、北京の航空宇宙管制センターでは胡錦涛（フー・チンタオ）国家主席や中国共産党幹部がその様子を見守った。
天宮１号は重さ約８．５トン。宇宙空間でのランデブー・ドッキング実験に使われる。打ち上げを前に記者会見した有人宇宙飛行計画の武平報道官によれば、同機の実質容積は約１５立方メートルで、宇宙飛行士３人が搭乗できる容量があるという。
当初の計画では８月末の打ち上げを予定していたが、別の衛星の打ち上げ失敗により延期されていた。
計画では、天宮１号が軌道に入った段階で無人宇宙船の「神舟８号」を打ち上げ、ドッキングさせる。両機はドッキング後、約１２日間の飛行を経て２度目のドッキング実験を実施。その後神舟８号は地球に戻り、天宮１号は軌道に残って次のドッキング実験に備える。
中国の有人宇宙飛行計画は、第１段階として２００３年に有人宇宙船の打ち上げに成功しており、今回の天宮１号打ち上げは第２弾となる。これに成功すれば最終段階として、宇宙飛行士が長期的な実験を行うための常設宇宙実験施設を構築する計画。
新華社によると、中国政府は２０２０年ごろまでに宇宙ステーションを建設したい意向だ。

http://www.cnn.co.jp/fringe/30004123.html

中国の高速鉄道や地下鉄を例に挙げるまでもなく、「安全性」というマージンを削れば、コストも難易度も下がる。
特に重量制限の厳しい宇宙開発では、「安全装備」という無駄を削れば、大幅なコストカットが可能になるのだ。
社会主義国の強みは、国益の為に国民の生命や安全は無視できるという点だと思うわ。
とはいえ、バブル期ですらしょっぱい宇宙開発しか出来なかった日本と違って、羨ましい事は事実だな。