gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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救命士を書類送検=搬送中、違法に点滴―愛知県警 (時事通信) - Yahoo!ニュース

交通事故で負傷し救急車で搬送中の男性に対し、愛知県常滑市消防本部の男性救急救命士(39)が違法に点滴を投与した問題で、県警常滑署が救急救命士法違反(特定行為の制限)容疑で救命士を書類送検していたことが5日、分かった。
送検容疑は2月7日、常滑市瀬木町の路上で走行中のワゴン車から車外に転落するなどした男性を搬送する際、輸液を点滴した疑い。
同法施行規則では救命士の点滴投与は、患者が心肺停止状態の場合に限り、医師の具体的指示に基づいて許されている。男性は出血が多く、意識は低下していたものの、呼吸はあった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111005-00000076-jij-soci

なんというか、複雑。
仮に、この負傷した男性が亡くなっていた場合、死亡原因がその行為に無かったとしても、救命士の非は問われていたはずで、その場合は、同情的な意見なんて出てこないだろう。
つまり、この不合理に見える法は、救命士を守るための法でもあるのだ。
一方で、目の前で死に行く命があり、救う可能性を高める、道具も薬も技術も揃っているのに、医者がその場に居ない、というそれだけの理由で「見捨てろ」と言うのも、また酷い話なのだ。
医者が激務なのも事実だし、足りないのも事実、なればこそ救急救命士の権限はある程度拡大させても良いと思うんだけどねぇ…。