gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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大宇造船海洋、ドリルシップ1隻受注 Chosun Online | 朝鮮日報

大宇造船海洋は17日、米国の船会社からドリルシップ1隻を受注したと発表した。金額は6386億ウォン(約430億円)規模。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/17/2011101701250.html

海底軍艦を建造か…。韓国始まったな。



という冗談はさておき、ドリルシップというのは海底資源の掘削調査等に使われる掘削船の事で、現時点で世界最高の性能を誇っているのは日本が保有する「ちきゅう」号。
悪名高い、ミンス党事業仕分けを食らった事もあるが、311震災の損傷をも癒えて今も現役である。
この手の特殊船舶建造は、日本が世界一なんだけど、多分値段で韓国に発注したんだろうな。
ちなみに、ちきゅうの建造費は600億円、維持費は120億円/年。
円高の現在、430億円って事は、ドルベースで「ちきゅう」と同額くらいの予算と言うことになる。
掘削用のドリル等は日本から買う必要があるだろうし、受注額には韓国側の利益も乗っている筈で、船体に使える予算って、100億円に届かなかったりして…。
韓国の建造費が安いといっても、実際には日本に比して3割程度安いだけと聞く。
予算から見て発注者は「ちきゅう」と同性能くらいの掘削船のつもりで発注しているのかもしれないが、掘削装置類は超円高の日本から輸入する必要があるので、実際には、数段劣るレベルの掘削船が出来上がると思われ。
もし、掘削装置類まで韓国製なら、掘削性能の保証すら怪しいけど。
参考

○ 建造コスト
「ちきゅう」建造にあたり掛かった費用の総額は平成17年度の購入品を含め約600億円。
設計及び船体 139億円
機関及び発電機 27億円
掘削装置・ウエルコントロール 194億円
船上廃棄物処理システム 27億円
各種艤装 110億円
造船直接経費・総合調整・海上試験 37億円
一般管理費・消費税 59億円
合計 593億円

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu5/007/siryo/06022204/003/001.htm

ちなみに、平成17年は1ドル117円。
やはり、掘削装置まわりだけで約200億円かかってる事を考えると、船体に回せる建造費って、100億切るかも…。