米「発表はそのままだ」…ＴＰＰ発表食い違い : 政治 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

【ホノルル＝中島健太郎】１２日の日米首脳会談の内容をめぐり、米ホワイトハウスは会談後、野田首相が環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）交渉に関し、「すべての物品とサービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」と述べたと発表した。
これに対し、日本政府は「発言を行った事実はない」と否定する文書を発表した。
米側が文書で発表した会談概要によると、首相発言は、オバマ大統領が「すべてのＴＰＰ参加国は、協定の高い水準を満たす準備をする必要がある」と広い分野での貿易自由化を求めたのに対して答えたものだとしている。日本政府は、米側が発表した首相発言は「日本側の基本方針や対外説明に米側が解釈を加えたものだ」として、実際の発言ではないとの主張を米政府に伝えたという。
日本側の主張に関し、フローマン大統領副補佐官は１２日の記者会見で「両首脳はＴＰＰの包括的な議論をした。（米側の）発表はそのままだ」と述べ、訂正しない考えを明らかにした。
（2011年11月14日11時33分 読売新聞）

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そりゃ、オバマにとっては、「ＴＰＰで日本の市場を開放させる」というのが、今回のＴＰＰの「成果」なんだから、それを否定する発表なんて出来るはずもない。
「最終的に、(オバマの)発言が合っていればＯＫ」と考えて、訂正しないのだろう。
関連：カナダ、メキシコ「ﾊｲﾊｰｲ、ｼﾞｬｯﾌﾟが参加するなら俺らもTPPに参加する」 : マジキチ速報

【ホノルル＝岡田章裕】米政府は１３日、米国など９か国による環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）交渉にカナダとメキシコが参加する方針だと発表した。
ＴＰＰが「勢いと活力を増す」と評価している。
オバマ米大統領はカナダのハーパー首相との会談で歓迎の意を伝えた。ハーパー首相は１３日、記者団に対し「オバマ大統領から極めて強く参加を求められた。１２日の大枠合意の内容も、カナダは容易に適合出来る」と参加理由を述べた。
米国とカナダ、メキシコは北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）を結んでいる。
【ＴＰＰ交渉参加国】米国、豪州、シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、ペルー、ベトナム、マレーシア
【交渉参加の表明国】日本、カナダ、メキシコ
（2011年11月14日11時16分 読売新聞）

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111114-OYT1T00253.htm?from=top

まあ、こうなるわな。
比較的健全な財政と市場を残している日本が、裸で「国内をレイプしてっ」と叫んでる状況なんだから、輸出する物がある国なら、喜んで参加するだろう。
経済に対する理解が足りなくて、「日本は資源・食糧輸入国なのでＴＰＰ賛成、参加国が多ければ多いほど良い」とか、勘違いしているアホが居るが、ＥＵを例に挙げるまでもなく、経済自由化は「経済規模が近い関係」でやらないと、「捕食者と被捕食者の関係」にしかならない。(ドイツとギリシャとか)
あと、勘違いしている人が居るが、ＴＰＰに参加しなかったからと言って、経済大国日本への輸出をストップするようなアホな国は居ない。(将来的にはともかく、現時点で、安心して物を沢山売ったり買ったり出来る国は貴重だし)
オーストラリアは今までどおりの関税率で日本への資源・食料輸出を続けるだろうし、輸入も同様だろう。
そもそも、ＴＰＰの場合、世界最強の経済圏であるアメリカが入っている時点で、日本は参加せず、ＡＳＥＡＮ＋６へ行って、市場規模が近い中国とシノギを削る方がよっぽど勝ち目があるのだ。
そして、アメリカ相手には、２国間ＦＴＡを結ぶのが正解。(本来は、これすら不要なんだけど)
少なくとも「日本の国益を最大限に考える政府」なら、これ以外の選択肢は無いといっても過言ではない。
しかし、次の選挙で大統領の座から滑り落ちる事が確定しているオバマに恩を売るために、国を売るってのが、ミンス党。流石は「売国させたら、右に出るヤツは居ない」だけはあるというか。