ブラジルがゼロ成長 欧州危機で新興国減速 世界経済のけん引役不在も - SankeiBiz（サンケイビズ）

ブラジル地理統計院が６日発表した今年７〜９月期の国内総生産（ＧＤＰ）は、前期比０・０％増とゼロ成長に陥った。欧州債務危機などを背景とした世界経済減速や通貨レアル高が要因。日米欧の先進国とは異なり高成長を誇った有力新興国では中国、インド経済も減速し、世界経済は「けん引役不在」の状況に陥る恐れが強まってきた。
ブラジルの７〜９月期は、物価高に伴う個人消費の停滞と製造業の減速が顕著。個人消費は０・１％減と２００８年１０〜１２月期以来のマイナスを記録した。
同国では、景気の過熱と物価高を理由に中央銀行が今年１〜７月に５回にわたり政策金利を引き上げ、景気引き締めを図った。
その後、利下げに転じたが、昨年の７・５％成長のような高成長は見込めず、今年の成長率は３％前後とみられている。（共同）

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111207/mcb1112070845029-n1.htm

これは途上国死亡フラグ。
途上国は高い成長率を背景に、高い利回りの国債を発行して外貨を調達している。
つまり、家計で言うなら、不景気になって収入は増えないのに、収入ＵＰを前提に借りていた金の利子は高いままだから、可処分所得が減る。という話。
途上国の国債もそれを担保に金融商品として世界中にバラ撒かれているから、その価値が下がるので、これまた金融錬金術で稼いでいた欧米の金が目減りして足りなくなる。
すると、途上国からの資金引き上げが始まって、成長率はゼロからマイナスに突入し、更に国債価値が下がり、デフォルトリスクが跳ね上がり…と悪循環の開始である。
まあ、誰が悪いって、欧米がモノづくりで儲からないからと、信用で信用(金)を生み出す無限連鎖、なんて詐欺そのものな金融錬金術で儲けていたのが原因なんだけど。
金融錬金術の問題は、儲かる時には「俺が一番儲かるけど、みんな一緒に幸せになろうぜ」だが、コケた時には「俺も死ぬかもしれんが、お前らは１００％地獄を見てから死ぬわ。メンゴ」という辺りか。
農業も資源も技術も無い国は、マジで吊るしかない。