gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ユーロ圏17か国、IMFに15兆円融資へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

【ロンドン=中沢謙介】欧州連合(EU)27か国の財務相は19日午後(日本時間同日深夜)、電話会議を開き、ユーロ圏17か国が国際通貨基金IMF)に対し、総額1500億ユーロ(15兆1500億円)を融資することで正式に合意した。
ユーロを導入しない10か国を含む計27か国が最大計2000億ユーロ融資するという当初目標については、合意できなかった。
ユーロ圏17か国による融資の内訳は、ドイツ415億ユーロ、フランス314億ユーロ、イタリア234億ユーロなど。
EUは9日の財務相理事会で、ユーロ圏が1500億ユーロ、「非ユーロ」10か国が500億ユーロの資金をIMFに融資することで基本合意していた。しかし、「非ユーロ」10か国の中で最大の経済規模を誇る英国が、「年明け早々、主要20か国・地域(G20)の枠組みで貢献の内容を示す」と態度を保留した。デンマークスウェーデンなど4か国は貸し出しを行う意思を表明した。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111220-OYT1T00360.htm

簡単に言うと、銀行への預金と一緒で、IMFに融資すると、IMFからの融資を受けやすくなるので、無理やりお金を捻出してIMFに融資した、という話。
しかし、英国とか非ユーロ国が「俺、ユーロじゃないし」と金を出さなかったので、予定の75%しかお金が集まりませんでした、というオチが付いている。
元々、IMFへの最大出資国であるアメリカがIMFによる欧州危機救済に反対している。
まあ、当然の話だ。イタリア一国救うだけでIMFは金庫が空になるのだから。
欧州金融安定基金(EFSF)もあるし、IMFもありますよ、という「救済策の拡大と多角化」は、安全装置としては有効なんだけど、両方あわせてもイタリア1国救えない状況では、市場に安心感を与える事ができず、そして抜本的解決策は、存在しない以上、欧州危機は着々とカウントダウンを進めているといって良いだろう。