gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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幻想水滸伝 紡がれし百年の時 - PSP

幻想水滸伝 紡がれし百年の時 - PSP
幻想水滸伝の最新作。ナンバリングタイトルではないけれど、手軽に遊べる携帯機のゲームと言うことで、発売からこっち、読書する時間を削ってプレイしていたのが、ようやくクリア。
以下、ネタバレ。
携帯機アレンジに伴い、色々と「できない事」が増えた幻想水滸伝だったが、幻想水滸伝として押さえるべき基本はあまり外しておらず、トータルで悪くない出来だったんじゃないかと。
ナンバリングタイトルは世界観を継承していたが、ティアクライスに続く非ナンバリングタイトルなので、世界観は全く違うものとなっている。
特に、今作では「宿星が1つの時代に集まらない」という特異なスタイルで、27の真の紋章に関わる謎もなく、「百万世界」という平行世界観だけを継承している。
そして、時間樹と呼ばれる存在と、その利用によって過去を改変し、3百年という狭い時間に縛られた並行世界を開放するという、最近流行の「時間モノ」でもある。
…とは言え、時間分岐によって主人公達が平行世界移動しているだけなので、悲劇の起こった時間線はそのまま続いていく仕様だから、あんまり後味が良くない。
作中では思考放棄しているが、ある意味で主人公達は悲劇が起きる度に、より「都合の良い」平行世界へ「逃げている」とも言えるのだ。(観測者以外は救われない時間移動)
「それ」も含めて宿星の導きだと言われてしまえば、「そうなんですか」なんだけど。
最後は、宿星を全て集めて時間樹の開放する事により因果律が発散、現代、100年前、200年前の3つの平行世界へと分岐し、それぞれの歴史を歩んでいく事になる。
…もう、完全に時間の因果関係がぶっ壊れているという状況。
時間モノとしては、どうよ?
と思わなくも無いが、物語自体は綺麗に終わっているので、まあ及第点はだしたい。
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