gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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まとめたニュース:イギリス「EU脱退する」EU「え?」イギリス「脱退する」

【ロンドン=内藤泰朗】英国のキャメロン首相は9月28日、訪問先のブラジルで、英BBC放送などに、英国の欧州連合(EU)脱退の是非を問う国民投票を次期総選挙後に行う意向を示した。EU加盟国でありながらユーロ圏には属さない英国で、ユーロ圏の債務危機をにらみながらEUからの脱退を含む議論が高まってくるものとみられる。
キャメロン首相は「英国とEUの関係について新しい決定が求められている。それには(国民の間に)新たな同意が必要だ」とし、英国が将来、EU加盟国であるのか否かを問う国民投票の必要性を強調した。
英国で欧州との関係を争点とする国民投票は1975年以来行われていない。ユーロ圏17カ国で政治的・財政的統合を促す動きが加速する中、英国の孤立は深まりつつある。首相は、ユーロ圏との親密な経済関係が「EUとの関係を変えるいい機会だ」とも述べ、EU脱退が英国の国益にならないとの見方を示した。
だが、英国では、ユーロ危機を契機にEU脱退論が与党・保守党系議員や支持者らの間で高まっている。2015年から14年に前倒しされるとの予測もある総選挙に向けて議論を主導し、国家の方向性を決めるリーダーシップを発揮するのが首相の狙いといえそうだ。
報道では、キャメロン首相のブラジル訪問には、英航空・防衛大手BAEシステムズなど英防衛産業6社の最高幹部も同行。軍備拡張に動く新興国を狙った「武器外交」でもリーダーシップを発揮している。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120930/erp12093022170004-n1.htm

イギリスのユーロ圏に対する経済依存度は12.5%しかなく、ユーロに通貨統合しても、メリットはこの12.5%にしか影響しないんだとか。
通貨統合してしまえば、今のポンドと違って金利決定権を失い、独自の経済対策が打てなくなる。
今のユーロが揺らいでいる現状を考えれば、金利決定権を手放す事はかなりのリスクとなる。
一方で、ユーロと違って英国のポンドは通貨として「弱い」ので、国債金利は高めになるし、英国は貿易における為替差損を今までも、そして英ポンドを維持する限り負い続ける。
コレだけを見れば、現状で英国がユーロ圏離脱の議論が出てきてしまうのは、しごく当然って感じである。
でも、EUのお陰で欧州における紛争リスクを最低限に抑えているメリットは無視できないし、長い目で見て、イギリスは今の立ち位置を崩さないんじゃないかなぁ。