gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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細野氏“安倍氏発言は衝撃” NHKニュース

民主党の細野政策調査会長は、東京都内であいさつし、自民党の安倍総裁が日銀による建設国債の引き受けなどを検討する考えを示していることについて、「衝撃を受けている」と批判したうえで、環境やエネルギー分野への投資を促すことなどで、経済成長を目指す考えを強調しました。
この中で細野政策調査会長は、「なんとかこの3年、中小企業の倒産を減らし、失業率を下げ、税収も僅かだが上昇させることができた。しかし、現下の経済状況は後退局面に入っており、しっかり対応しなければならない」と述べました。
そのうえで、細野氏は自民党の安倍総裁が日銀による建設国債の引き受けなどを検討する考えを示していることについて、「政府と日銀の協力は大事だが、そもそも経済の基盤の力が上がらなければ日本経済はよくならない。正直、衝撃を受けている」と述べ、批判しました。
そして、細野氏は、「民主党は環境やエネルギー政策の『グリーン』の分野に多くの人たちに投資してもらうことと、医療や介護の『ライフ』分野での先端的研究が産業につながるような成長戦略を示している。経済政策の目的はあくまで『人』であることを明確にしたマニフェストを作りたい」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121121/k10013655961000.html

ぬけぬけとよくもまぁ…。
中小企業の倒産が減ったのは、そもそも起業率が激減しているから、という話らしいんだが。
で、不思議な事に、中小企業白書という政府資料を当たってみると、2010年の統計資料には、2010年1月までの数字が載っているのに、2011年、2012年の資料とも、2010年の資料に載っているのと同じで、2009年以前の開業率・廃業率の数字しか載って無い。
つか、2012年の統計資料なのに、2009年までしか扱ってないとか、ナメてんの?
2009年の段階で、開業率は2ポイント減少しており、一般的に起業の6割が1年以内に倒産、2年で15%しか生き残らないと言われていることから考えても判るとおり、「倒産率というのは起業率が減少すれば覿面に下がる」のである。
失業率に関しても、
参考:[世] 日本の人口・雇用・失業率の推移
就業者数の推移の推移を見れば判るが、失業率は下がっているのに、就業者数が下がり続けているのだ。
簡単に言えば、給料を貰っているのが就業者数。収入は無いけど就職活動している人まで含んでてるのが非失業者。
何の事は無い、2009年以降に激増した大卒就職難民だって就職活動していれば「非失業者」として、失業率にカウントされないんだから、就職先が減って、就業者数がどんだけ減っても、生活に困って仕事を探す人が増えるほどに、失業率は改善する。*1
税収に関しては、子供手当ての導入とセットで廃止した手当が消えて、実質増税になっていたのだから、当然UPするに決まっている。
これらをまるで、「手柄」のように吹聴しているのだとしたら、恥を知れとしか言いようが無いだろ。

*1:つまり、就活必死度がUPしているという事。もちろん就業者数の減少には団塊世代の退職が含まれるけど、2008年と2009年の世界同時不況での大激減後も一貫して減り続けているのでは言い訳できない