gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国ではすでにバブル崩壊が始まっている -週プレNEWS

2008年のリーマン・ショックで各国が軒並み大打撃を受けた後も、政府の大型景気刺激策などで成長を続けてきた中国経済。それがここにきて急激な行き詰まりを見せている。
長年、中国をウオッチしてきた評論家の宮崎正弘氏はこう語る。
「昨年のユーロ危機でEUの景気が沈降し、貿易が停滞したことで、中国経済はもろに影響を受けました。この先も見通しは暗いと言うしかありません。一時期暴騰していた原油市場も落ち着いてきたため、石油コークス、ガスコークス、金鉱山などへの過剰投資が焦げつくでしょうし、火力発電用の石炭はすでに大量に余っており、各地の港に山積み状態。鉄鋼製品も在庫の山です」
また、投機マネーが生んだ不動産バブルの崩壊の兆候もはっきりと出始めているという。宮崎氏が続ける。
「都市計画が完全に破綻し、各地でおびただしい数のマンションが“幽霊化”しています。例えば内モンゴル自治区オルドス市の、100万人都市を目指して大型マンションが大量建設されたカンバシ新区では、実際にはたった2万8000人しか住んでいない。これは最もひどい例ですが、10万人、20万人の人口を見込んだ都市に住民がほとんどいないという場所はあちこちにあるんです。当然、これらは不良債権ですから、爆発すれば銀行経営に致命的な打撃を与える。デベロッパーの倒産も避けられません」
さらに、かつて“世界の工場”といわれた中国だが、近年の賃金上昇によって製造業の拠点としての魅力は失われ、バングラデシュミャンマーなど東南アジアの新興国にその座を取って代わられつつある。こうした経済の行き詰まりは当然、雇用状況の悪化に直結してしまう。
「紡績、アパレル、雑貨などの工場で働いていたおびただしい女性工員が失業している。部品メーカーの本場である広東省広州市を歩いてみても、半分くらいの工場は閉鎖され、商店街もシャッター通りと化しています。大卒にしても状況は同じで、新卒者650万人から700万人のうち約200万人が就職できていない。彼らはアルバイトで糊口(ここう)をしのぎ、都市部のマンションの地下の一室で10人、20人で共同生活しながら就職浪人していますが、雇用が増える見込みはありません」(宮崎氏)
雇用がなければ民衆の不満は高まり、その怒りの矛先がどこに向かうかは想像に難くない。若い世代のネット世論では、すでに共産党への不満が爆発し、公安部の30万人体制での検閲でも人手が足りないほどだという。
ひょっとすると、共産党の独裁体制は“不況”によって崩壊するのかもしれない。
(取材/村上隆保)

http://wpb.shueisha.co.jp/2012/11/27/15651/

今更の話を、今更のようにドヤ顔で語られても…。
個人的には、リーマンショックにトドメを指された形で、バブルは崩壊済みであり、今はその影響を必死で糊塗しつつ、致命的ハードランディング回避手段を探しているところだと思っている。
だから、日本のバブル崩壊が実際に国民に実感されるまで5年程度のタイムラグがあったように、中国のバブル崩壊が隠せなくなるのは、もうそろそろ*1だと思っている。
閑話休題
中国の歴史を紐解けば、農民の反乱によって国家が打倒され、その戦火の中から新たな王朝が興ると言う歴史を繰り返している。
そして、その火種は常に「圧政に喘ぐ農民が飢饉等で食えなくなったとき」と決まっており、残念ながら今の中国農民は、まだ食えなくなる程には追い詰められていない。
しかし、実質的にリーマン直後から経済成長率がゼロになっているから、2015年までの労働力ボーナスが付く間、毎年のように失業者が増加する。
加えて、中国では土壌汚染と水質汚染のダブルパンチで、98年以降は穀物生産力が低下し続けている。
同時に国民の所得増加に応じて食料の純輸入国に転落しており、日本同様に外貨が稼げなければ、国民が食い詰める状況なのだ。
ついでに言うと、中国の食糧危機は、世界の食糧危機に直結しかねないリスクを孕んでいる。
今はまだ、中国の所得水準と資金力があれば、アジアの途上国から食料を根こそぎ買い付けるだけの余力があるからだ。
もし、中国で旱魃等の理由で飢饉が発生した場合、中国は間違いなく周辺国から強引かつ莫大な食料買い付けを行い、食料の高騰と不足が世界的に発生しかねない。
中小国では食料の高騰で餓死者が出る勢いで…。
つくづく、中国は迷惑な存在やでぇ。

*1:早くて来年、遅くとも3年以内。尖閣問題が無ければ、もっと頑張れたかもしれないけど…