gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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CNN.co.jp : 「土」が味わえるレストラン 東京の「ヌキテパ」

東京(CNN) ぜいたくな食材を使ったフルコース。東京・五反田の老舗レストラン「ヌキテパ」では、それぞれの料理をたっぷりの「土」とともに味わうことができる。
トリュフのソースから始まって、カキの前菜、メインはリゾットと野菜を添えた白身魚。副菜にポテト、そしてデザートはアイスクリーム。いかにもおいしそうなメニューだが、そこへ栄養豊かな土を加えるのがヌキテパ流だ。
オーナーシェフの田辺年男氏は、体操選手やボクサーを経て創作料理の道に入った。土を料理に使うのはごく自然な発想だったと話す。「シーフードのレストランだから海の味はある。それなら大地の味は、と考えた」という。
裏庭から取ってくるような土ではない。10メートルの深さから掘り出した上質の土を専門業者から仕入れ、料理に使う前に検査をしてから超高温で殺菌しているという。
コースは1人1万円前後と、決して安くない。取材した夜に来店していたある客は「本当の土だとは思っていなかったので少し緊張したけれど、ほのかな風味だった」と語った。
土をもりもり食べる客にとってもそうでない客にとっても、「オーガニック」の概念が全く新しいレベルまで引き上げられるような経験であることは間違いない。

http://www.cnn.co.jp/travel/35028200.html

確かに、粘土なんかは子供が口にしても害が無いような物が使われており、粘土の中には食品添加物指定されているものもあるので、「食べても大丈夫」というものはある。(当然、食べちゃダメなのもある)
また、土食文化と呼ばれる食文化があり、ミネラルの補給や増量剤として粘土や土が食べられることもあったらしい。
…が、現代日本でミネラル不足になるほど偏った食生活は、わざわざ狙ってやらなきゃ無理だし、増量剤なら土よりもっと美味い代用品が幾らでもある。
そもそも、土が「栄養豊か」だとして、窒素・リン・カリウムをたっぷり人間が摂ったからと言って、成長が促進される訳でも無い。
結論。
ネタ以上の価値は無さそう。
つか、写真を見たらまんま土だし。
クチコミをみても、新鮮な魚を使った料理の評価は高くても、価格は高目と言う評価が多く、泥だの土だのを使った料理は賛否両論といった風情。
…多分、値段と雰囲気を食べるタイプの人が、大絶賛なんだろうなぁ…。
価格的に一生食べに行く事は無いだろうから、味についての評価はするつもりは無いけれど、料理と言うものは、美味しく作るために、非常に合理的な工夫を積み重ねているという事は、鮨職人さんの細やかな仕事を見るだけで判る。
逆に言えば、合理的な理由も無く、美味しい料理なんてのは出来ない訳で、土料理と美味しさの間に、合理的な説明が有りそうに無い時点で、お察しかなぁ、と。