時事ドットコム：中国に潜水艦や戦闘機売却へ＝ロシアと軍事協力強化
【北京時事】中国中央テレビは２５日、ロシアがラダ級潜水艦４隻とスホイ３５戦闘機２４機を中国側に売却する契約を両国が交わしたと報じた。２２〜２４日に訪ロした習近平国家主席はプーチン大統領との会談で戦略的な協力関係の強化で一致しており、日米などとの対抗を念頭に、軍事協力も推進していく方針とみられる。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013032500298
売却契約は習氏の訪ロ前に交わされたという。ラダ級潜水艦の建造は中ロが協力する形で行われ、中国とロシアでそれぞれ２隻ずつ建造する。同テレビによれば、中国がロシアから重要な軍事装備を購入するのは十数年ぶり。（2013/03/25-12:10）
ラダ級って、ラーダ級の事か。
去年の２月にロシアの調達断念*1が報道されたけれど、輸出向けとしての開発は続けられていたものらしい。
ロシアの潜水艦としては初の単殻式*2にしたお陰で、キロ級に比して小型の艦体にも拘らず、戦力は同等以上で速力ＵＰ、必要人員数ＤＯＷＮというなかなか優秀な艦で、しかもＡＩＰ搭載可能と言う優等生。
現役のキロ級改だって十分脅威だというのに、更に新型潜水艦を４隻も調達とか、中国の軍拡はマジぱ無いわ。
Ｓｕ３５については、調達機数２４機は以前から報道されている通りなんで、思ったより早く価格面で折り合いがついたんだなぁ、と。
この記事では、「ロシアと軍事協力強化」とか言ってるが、ロシアとしては中国と海軍力でぶつかる必要が無い*3ので、潜水艦売却に関しては外貨獲得ラッキーくらいにしか考えていなんじゃないかと思われ。
Ｓｕ３５に関しては、ロシアは４８機売りつけたかったのが、半分に減数されているので、これを以って「ロシアと軍事協力強化」というのは、むしろ逆じゃね？という受け取り方もあるような。
つか、どう考えても中国がＳｕ３５のパクリ目的で購入したがっているのを理解した上での売却だし。
しかし、ロシアもパクられると分かってて中国に売らなければならん程に金が無いのか、それとも、本当に自分に兵器が向けられる可能性より、中国と一緒にアメリカへ対抗する事を想定しているのか…。
ロシア人の考える事はわっかんねぇや。
追記：中国への兵器売却報道、ロシア消息筋が否定 : 国際 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
【モスクワ＝緒方賢一】タス通信によると、ロシアで外国との軍事技術協力を担当する部門の消息筋は２５日、中国がロシアと潜水艦や戦闘機の購入契約を結んだとする中国中央テレビの報道を否定した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130325-OYT1T01719.htm
この消息筋は「軍事技術協力の問題は、習近平国家主席のモスクワ訪問中、全く取り上げられなかった」と述べた。
（2013年3月25日23時58分 読売新聞）
えーっと、つまり中国の国営放送が願望記事をカマしたと？
日本の犬ＨＫと違って、中国中央テレビって国営放送だから、中国共産党の意思に反する報道が出来ないというか、基本的に中国共産党の意見代弁者なので、よっぽど急ぎでロシアから兵器を買いたくなるような事でもあったのかね？
しかし、願望記事を飛ばすとか、流石は大朝鮮。やる事がそっくり。
