IMF、ギリシャ支援は「失敗」 欧州委は反論 | 静岡新聞
【ブリュッセル共同】国際通貨基金(IMF)は5日、財政危機に陥ったギリシャに対し欧州連合(EU)とIMFが2010年5月に実施を決めた第1次支援について、欧州委員会との調整難航などによる「著しい失敗」があったと認める異例の報告を発表した。欧州委報道官は6日「同意できない」と反論した。
http://www.at-s.com/news/detail/681486356.html
IMFの報告は、EUが「支援に必要な経験と迅速な対応能力を欠いていた」と批判。ギリシャの公的債務の大胆な削減に踏み切らなかったこと、財政緊縮策の悪影響を過小評価したことから、同国経済を一層悪化させ、第2次支援が必要になったと分析した。
はぁ?
ほとんど最初から、ギリシャの2次支援は確定していたし、ギリシャの公的債務削減は、アレ以上を求めていれば調整に時間がかかって、解決可能なタイミングを逸して破綻していた可能性の方が高い。
個人的に、欧州通貨危機における対応は、十分評価に値する内容だったと思うけど。
確かに、財政緊縮策は裏目に出たけれど、結果論から文句を言っているだけで、当時の欧州連合は財政再建には緊縮財政が必要、と言う立場で動いていた。
それを批判し、撤回させるだけの論拠も無かった*1し、IMFも止めるどころか欧州の対応を賛成してたクチだろうに。
そもそも、粉飾決済した自業自得のギリシャに痛みを伴わない、財政出動・金融緩和してじゃぶじゃふ支援、税金で景気浮揚、なんて甘すぎる対応を最初から主張していたら、他国が支援に賛成したとも思えない状況だったし。
多分、ギリシャ以外の全ての国が、ギリシャを支援するくらいならウチに金をよこせと言って纏まらなかったはず。
そりゃ、欧州連合として「同意できない」のは、当然だよなぁ。