gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【中国BBS】日本の戦闘機はとるに足らない…ただ高価なだけ 2013/07/02(火) 11:16:59 サーチナ

中国大手検索サイト「百度」の戦闘機に関する話題を語り合う掲示板に「日本の空軍はスゴイって友人が言うんだけど」というスレッドが立てられた。スレ主の紅不見黒断(ハンドルネーム)さんは納得しかねたようで、「F−2とF−15ってそんなにすごいのか?」と質問している。
スレ主の友人によれば「特にF−2はスゴイ。だってあんなに値段が高いのだから。それに10式戦車はアジア最強だ」ということらしい。F−2は三菱重工が製造する航空自衛隊の第4.5世代戦闘機で、防衛省によれば「米国のF−16を、日本の運用の考え方や地理的な特性に合わせ、日米の優れた技術を結集し日米共同で改造開発した戦闘機」だ。ドッグファイトは当然のこと、対艦攻撃、対地上攻撃も可能な戦闘機だ。
中国のネットユーザーからは「別に凄くはないよ。ただ高価なだけだ」、「その友人というのは、米国の戦闘機だから凄いと思ったんだろうな」などの反論が寄せられた、「またずいぶんアホな友人が出ましたね」、「その友人につける薬はないな」、「その友人は表面的な軍事オタクにすぎない」など、まともに取り合わないというコメントが多かった。
しかし、日本の軍事力を評価する意見もあり、「日本の空軍戦力はアジア一だ。これは事実。海軍戦力がアジア一なのも事実。海軍はアメリカに次ぐ2位」、「F−2はF−16の日本版だ。日本は30機だけを輸入して、あとは三菱重工が200機以上作った。だから日本の航空工業はスゴイ」などのコメントもあったが全体的には日本はとるに足らないという意見が多かった。
軍事力の増強に動いている中国は、ロシアからSu−35多用途戦闘機の輸入を決定した。Su−35は1万4500kgfのハイパワーエンジンを持ち、瞬間的に超音速に加速できる世第4++世代戦闘機だ。
防衛省が6月25日に発表した防衛白書では、中国が国防費を過去10年で約4倍に増加させていることに触れ、「軍事や安全保障の透明性不足により、地域や国際社会にとっての懸念事項」と言及した。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0702&f=national_0702_017.shtml

色々誤解がある見たいだなぁ…。
F2が高額なのは、兵器を輸出できない少量生産だという日本特有の問題と、日米貿易摩擦の緩和と言う名のアメリカのゴリ押しで、F16関連の高額なライセンス料(1機47億円)まで乗せられているからで、性能と比例している訳じゃない。
価格性能比で見て「量産機としては高い部類」に入るのは否定しようが無い事実だろう。
一方で、現代の4.5世代戦闘機の先駆けとも言うべきアクティブフェーズドアレイレーダーの搭載とステルス性考慮、デジタル式フライ・バイ・ワイヤと、F16E/Fの原型とも言えそうな先進性を持っていた点を考えれば、配備直後の00年代当時に於いては、かなり強力な機体だったと言える。

「F−2はF−16の日本版だ。日本は30機だけを輸入して、あとは三菱重工が200機以上作った。だから日本の航空工業はスゴイ」

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0702&f=national_0702_017.shtml

…F2は、全て国内組み立てで、生産機数は94機。一体、何の話をしているんだ?
総生産機数だとF15Jっぽいけど、F15Jも最初の2機はアメリカで製造されたが、続く8機は国内でノックダウン生産、以降は完全なライセンス生産だったのだが…。
ちなみに、F2は完全国内製造出来たにも拘らず、アメリカ製造担当割合(40%)が定められてたから尾翼とか主翼とかをアメリカが製造して日本に輸出し、日本で組み立てる方式だった。(だから更に高く…)
閑話休題
現時点でも「全ての航空戦力」という条件で比較すれば、Su27のライセンス生産機であるJ11と、そこからパクったJ11Bを始めとするSu27系列機だけで400機近く保有している中国の航空戦力は、アジア最大戦力と言える。
u27は、F15J形態2型と比較しても互角以上に戦える強力な戦闘機で、現時点の日本だと互角に戦える機体が100機未満と言う状況だから、数字の上では既に負けてる。
尤も、中国が日本に攻めてくる場合、中国国内の防空戦闘機を空にして全機日本に向けて使える訳じゃないし、地対空、艦対空ミサイルの支援もあるので、仮に攻めて来られても十分勝ち目がある。
むしろ、国内の政治的理由で足を引っ張られるのが怖いくらい。