gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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イオンのプロ...主婦の立ち話に耳を奪われた話 - Amazonの悪魔

エントリ自体には、さして目新しさは無い。
スーパーの特売にタクシーで行くような、費用対効果の計算できない「凄い主婦」が数十円の値引きの為に頑張るお話。
内容に言及するなら、半自炊で家計簿をつけて暮らしていると判るが、スーパー毎の得意な商品分野や、商品相場情報なんてのは、普段からスーパーに通ってるだけで、大体見えてくるものだから、別に驚く事じゃない。
そもそも、そういう小さな特価品で圧縮できる費用は、実のところ労力に比して全く割に合わないのだ。
大きな出費ほど、節約効果が高く、安く買うにしても値切るにしても、大きな買い物で徹底的にすべきであって、特定スーパーの価格動向を調べて、数十円単位の節約をどれだけ積み上げても、月に1度くらいママさん達が集まってお茶(1人1000円)する代金を捻出するのが精々であり、毎日半額惣菜をハイエナのように狙ってます。くらいの人でもなければ、家計に明確に出てくるような節約効果は無かったりする。
むしろ、見切り品、特売品の値段につられて、大して必要でも無いのに買ってしまう消費が増える可能性すらある。*1
この手のケチケチ術は、主婦の自己満足レベルなので、真面目に受け取ると、アホみますぜ?
なんというか、家計に興味の無い旦那が多すぎて、奥さんに家計を完全に丸投げしているから、この程度の知見も無いんじゃないかと…。
閑話休題
よく専業主婦の労働について、「主婦労働は年収○○○万円相当」とか記事になるたび、軽く見ている、いや盛り過ぎだ、という議論があるけれど、どんな話も下には下があり、上には上がある話で、スーパーワタミ級のブラック職場と、地方公務員・非専門事務職みたいな超ホワイトな職場を並べて議論するようなモンだと思う。
主婦業も、こんなエントリに出てくる斜め上なところでドヤっている人ではなく、毎日きちんと家事労働を積み重ねて、料理も家事もプロはだしだ、と言う人も居れば、家事労働をほとんど放棄してネトゲと家庭内飲酒に耽るメシマズなダメ主婦も居る訳で、前者の労働価値が年収400万に匹敵すると言われれば、なるほど大変だなぁ、と思うけれど、では後者も年収400万相当ですよね、といわれたら「ちょっと待て」と誰でも思う話。
そして、一般企業と違って直接的な収益として労働の定量化が出来ないから、主婦本人の自己申請と、旦那の評価でのみ労働価値が決まる世界なのが、事態をややこしくしている。
互いに主観価値で労働を評価しているのだから、旦那の目が節穴だったり、嫁さんが過大な自己評価していれば、そりゃ価値が擦り合う筈も無い。
結局の所、各家庭で嫁さんの自己評価と旦那の主観評価を擦り合せれば良い*2だけだよね、と言う結論であって、わざわざ普遍的な金銭価値に置き換えてしまう事自体が、不幸の元。
結論、「主婦労働は年収○○○万円相当」という記事は、意味も価値も無く、家庭内不和の元でしかない。
…あれっ、なんか話がずれた。

*1:そしてこれは家計簿をつけて月別消費動向を確認しないと、まず気付かない

*2:良く言えば、嫁が家事労働を適切に旦那にアピールして、旦那はそれを納得して認める状態。悪く言えば、客観的にどれだけ駄目嫁でも、旦那が納得しているなら無問題という意味