安保理承認ない攻撃は「侵略」 ロシア大統領が寄稿 :日本経済新聞
【ニューヨーク=共同】ロシアのプーチン大統領は11日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)への寄稿で、国連安全保障理事会の承認を得ないで米国がシリアに対する軍事行動を起こすのは国連憲章で許されない国際法違反であり「侵略」だと主張、シリアを攻撃しないよう米国民に直接訴えた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1201X_S3A910C1EB1000/
オバマ米大統領が10日、米国民向けに行った演説を受けた形の寄稿。プーチン氏は、シリアの化学兵器廃棄に向けたロシアの国際管理提案で対ロ対話に関心を示したのを「歓迎する」と評価した。その一方、オバマ氏が演説で化学兵器禁止の国際規範を守るための武力行使を正当化するのに「米国は他の国とは違う」と強調したことについて、自国を特別視する「米国例外論」は「危険な考えだ」と批判した。
プーチン氏は、安保理の拒否権は国際関係を安定させてきた「深遠な知恵」と指摘。国連を無視して武力行使すれば、中東全体が不安定化しかねないと警告した。
困った事に、ぐうの音も出ない正論なんだよね…これ。
オバマが世界の警察を返上する発言をしたなら、なおさらの事で。
一方で、アメリカはソビエト崩壊以後も増長して徒に戦火を広げる事は殆ど無く*1て、世界の警察を自認し、世界秩序の維持の為に、莫大な金と米国民の血を流してきたのも事実であり、独裁者の後援とかテロ国家支援が得意技のロシアとか中国が、自分も信じてない綺麗事を抜かすのに比べれば、根拠がそれなりにあるんだが。*2
そもそも、安保理の拒否権がソビエト崩壊後にデフォルトしたロシア*3とか、70年代当時は図体がでかいだけで内実は北朝鮮並の、核を持っただけの三流国でしかなかった中国に渡された事*4がそもそも間違いと言う説もある。
…まあ、それが安保理の常任理事国が核保有国パーティと揶揄される所以であり、結局「核兵器が無ければNoと言えない仕組み」であり、ロシアはそれを「深遠な知恵(笑)」と言っているだけなのだが。